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長野ライチョウ、3月から一般公開 大町など5施設
大町市の市立大町山岳博物館は三月、環境省の保護増殖事業で人工飼育する国の特別天然記念物ニホンライチョウを、他の四施設とともに初めて一般公開する。同省の有識者検討会で決まった。事業が二〇一五年に始まってから飼育の技術がある程度確立してきたことを受け、生態の周知にも力を入れる狙い。 大町での人工飼育は一六年に始まり、現在は雄二羽、雌四羽。一般公開で、来館者はガラス窓越しにライチョウを観察できるようになる。壁に北アルプス蓮華岳辺りの写真を張るなど、来場者がニホンライチョウのすむ環境を想像しやすくする工夫を凝らす。 ニホンライチョウを一般公開する他の四施設は、上野動物園(東京)、富山市ファミリーパーク、いしかわ動物園(石川県)、那須どうぶつ王国(栃木県)。 環境省によると、五施設で人工飼育の実績を積み重ね、別の個体との同居や餌やり、衛生管理などの適切な仕方が固まってきた。 大町山岳博物館の鳥羽章人館長は「ニホンライチョウの一般公開で、絶滅の恐れがある現状や保護の取り組みを広く知らせたい」と話した。 (林啓太) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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