銀仁朗は世間話で溶け込んでいく! 巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗捕手(31)が11日、千葉県館山市で自主トレを公開。「野球以外の部分で話をしっかりした方が(相手を)分かりますよね。いろんなところを見る。それに対する会話もできる」とチームに早くなじむ方法を明かした。
13年過ごした西武を離れて挑む新天地。「2月のキャンプインから3月半ばまでがコミュニケーションという意味で勝負。(今年)32歳だし、FAで移籍してきたから、若い子たちは気を使って話せない。こっちからいかないと」。キャンプインから最初の1カ月半を重要視して、積極的に話しかけるつもりだ。
もちろん、話しかけるにも話題が必要。「風呂が大事だからサウナに5時間ぐらいいるかもしれない」と冗談も飛ばした31歳は、大浴場でも食事会場でも周囲の言動や行動に目を光らせる。何が好きなのか、何に困っているのか。「全部、ヒントになるからね」。捕手らしい観察眼で、その選手の性格や考え方、チーム内での立ち位置をも見透かしていく。
目標に掲げ続けるフルイニング出場は「無理と思ったら選手である資格がない」と言い切るほど、こだわりを持つ。達成するには「打撃だけ、肩だけ、守備だけじゃダメ。トータルで他の捕手を上回らないと」。そのための第一歩が世間話だ。 (小林孝一郎)