どこから?不思議な赤土のこと
写真は、赤土というよりも黄色っぽい褐色の土

沖縄は、赤、白、緑の織りなす色彩の強いところダ。赤は、言うまでもなく土壌、土の色。白は、赤土の隙間から
顔を出したサンゴ礁石灰岩、そして緑は森とキビ畑のつくる世界のこと。この光景は、離島の島ほど
コントラストが明瞭になり、どことなく異国的だ。これが沖縄、だからいいのだと・・・
さて、特に赤土について、紹介しよう。沖縄の赤土は、風化でできた土壌ではないので、ラテライトとは
呼ばないほうがよい。ラテライトは、熱帯地方の風化土壌のことで、鉄分が多いので赤色土壌ともいう。
沖縄の赤土は何かというと、かつては基盤の岩石が風化したものと考えられていた。基盤の岩石が腐れて、赤土成分になるには、量的に足りないということ。つまり厚さ1㍍の赤土をつるのにおよそ100㍍の基盤岩が必要という
こと。では沖縄の赤土は・・・これは10万年前後からこのかた、最終氷期から完新世にかけて大陸の黄砂や干出した東シナ海の大陸棚から運ばれた風成塵からなる、風成塵変質土壌ということになる。ところで宮古島に不思議な赤土がある。大野山林あたりで見られる赤土だが、化学組成から判断すると、
風成塵起源ではないことが判明している。ではどこから? おそらくシーソー現象でサンゴ礁が浮上しながら、
島になるとき、断層でできた低地やリーフに積もった不純物かも知らない。しかし、謎解きはこれからである。
・・・ニュースはしばらく休みます。ユーラシア大陸の最西端ロカ岬の石を見に行って来ますので。(文責 大城逸朗)
沖縄は、赤、白、緑の織りなす色彩の強いところダ。赤は、言うまでもなく土壌、土の色。白は、赤土の隙間から
顔を出したサンゴ礁石灰岩、そして緑は森とキビ畑のつくる世界のこと。この光景は、離島の島ほど
コントラストが明瞭になり、どことなく異国的だ。これが沖縄、だからいいのだと・・・
さて、特に赤土について、紹介しよう。沖縄の赤土は、風化でできた土壌ではないので、ラテライトとは
呼ばないほうがよい。ラテライトは、熱帯地方の風化土壌のことで、鉄分が多いので赤色土壌ともいう。
沖縄の赤土は何かというと、かつては基盤の岩石が風化したものと考えられていた。基盤の岩石が腐れて、赤土成分になるには、量的に足りないということ。つまり厚さ1㍍の赤土をつるのにおよそ100㍍の基盤岩が必要という
こと。では沖縄の赤土は・・・これは10万年前後からこのかた、最終氷期から完新世にかけて大陸の黄砂や干出した東シナ海の大陸棚から運ばれた風成塵からなる、風成塵変質土壌ということになる。ところで宮古島に不思議な赤土がある。大野山林あたりで見られる赤土だが、化学組成から判断すると、
風成塵起源ではないことが判明している。ではどこから? おそらくシーソー現象でサンゴ礁が浮上しながら、
島になるとき、断層でできた低地やリーフに積もった不純物かも知らない。しかし、謎解きはこれからである。
・・・ニュースはしばらく休みます。ユーラシア大陸の最西端ロカ岬の石を見に行って来ますので。(文責 大城逸朗)