歴代PS2の型番解説
SCPH-30000以降のリセット・イジェクトケーブル |
■SCPH-10000
初期型といわれているもので、ドライブが非常に安定している。基盤は、V1です。DVDの再生は、ユーティリティディスクからドライバーをメモリーカードにインストールしないと再生できません。ピックアップは、400Aを使用しています。スイッチとイジェクトケーブルが、7本の独立したビニール被覆の芯線なので、断線とかの心配はほとんどありません。
■SCPH-15000
2代目のPS2で、基板は、V2です。基板が少しだけ改良されているだけで、初期型とほとんど変わりないと思います。
■SCPH-18000
基板は、改良されて、V3となり、メモリーカードなしでDVDの再生が可能となっています。その他は、SCPH-10000,15000とほとんど変わりありません。ピックアップは、400Bに変わっています。
■SCPH-30000
2年程前に発表された機種で、本体内部にハードディスクを内蔵できるように改良されています。このため、基板や本体内部の構造が大きく変わっています。基板は、V4とV5の2種類があり、初期のものは、V4基板です。1年程前のものは、V5基板となっています。基板の違いは、http://www.usagameshop.com/support/ps2_mod/ps2_verchk.html で確認できます。性能の違いはよくわかりませんが、V4の場合、ピックアップがDVDの読み込み不良となるケースが多いようです。電圧の関係かもしれません。V4のほとんどは、47Wですが、V5基板は、39Wのものがほとんどです。したがって、V5の場合は、ピックアップが400Cのため、ピックアップの不良というケースは少ないようです。ただし、まだ1年半ほどですので、今後出てくることもあるかもしれません。スイッチ・イジェクトケーブルが、これまでの独立芯線から、7本をまとめたテープ状のケーブルに変わっています。このケーブルの断線や接触不良のため、本体の電源が入らないケースや、イジェクトボタンがきかないケースがよくあるようです。もう少しましなケーブルにしてもらえば、このようなことはないと思うのですが、これだけでソニーは修理代を稼いでいるのではないかと勘ぐられるほどです。
■SCPH-35000
この型番は、グランツーリースモ3パック(GT3パック)につけられた型番で、中身は、SCPH-30000のV4基板とまったく同じ物です。したがって、上位の型番ですが、30000のV5基板のほうが新しい機種ということになります。一見上位機種のように思いますが、そうではありません。このへんがソニーの魂胆の一部といえそうです。
■SCPH-37000L,37000B
この型番は、限定モデルの型番で、スケルトンのオーシャンブルーとか禅ブラックなどがあります。基盤は、V7で、スケルトン対応のため、内部の見直しが行われているようです。コントローラの基盤も少し違っています。基盤とかピックアップは、SCPH-39000に近いと思います。ピックアップは、400Cです。
■SCPH-39000,39000RC,39000S,39000SA,39000AQ
39000は、通常のもので、39000RCは、ラチェット&クランク同梱版、Sはシルバー、SAはさくら、AQはアクアのそれぞれ限定バージョンです。基板が、V8基板に変更され、ドライブ周りやピックアップも変わっています。動作は、良好のものが多く、故障品はオークションにもあまり出ていません。
■SCPH-50000,50000NB,50000TSS
今年6月に発売された、50000ですが、11月には、25,000円から19,800円に大幅値下げとなりました。機種も50000NBとなり、ミッドナイトブラックが標準的なPS2となりました。50000のピックアップは、400Cに戻っています。スイッチ周りや、ドライブ、基板が大幅に変更されています。Biosは、V9基板は、090 Bios,MX Bios,MX090 Biosがあるようです。NBの基板はV9のものとV10の基板があるようです。TSSは、トイザラス限定サテンシルバーで、外観が違うだけで、中身は標準の50000と同様です。こちらで調べたものは、MX Biosのようでした。
■SCPH-55000GU,55000GT
12月4日に発売された、機動戦士ガンダム百式ゴールドパックがSCPH-55000GUでGT4レーシングパックがSCPH-55000GTです。基板は、GUのほうはV9基板でしたが、GTはV10基板になっており、チップの配置がかなり変更されています。この変更は、18000から30000に変わったときのような大幅な変更となっているようです。ドライブ周りはあまり変更はないと思います。
以上が、私の個人的な意見も多分に入っていますが、PS2の型番解説です。
オークションでの、相場は、付属品や程度にもよりますが中古品の場合、10000・15000が14,000~15,000円、18000が15,000~16,000円程度。30000は、17,000~18,000円程度で、39000は、18,000~20,000円程度で取引されているようです。限定品はもう少し高くなりますが、性能的には変わりないので、レア商品というだけで高額になっているわけです。50000は、定価が19,800円になったということもあり、新品でも17,000円前後で手に入るようです。PS2の価格改定により、中古相場が2,000円程度下がっています。中古も手に入れやすくなったようです。
下記にピックアップユニットの種類と画像を載せておきます。SONYに修理を依頼するとピックアップ交換の場合9,000円程度かかるようです。海外のサイトでは、34ドルから64ドルで販売しています。
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