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2019年の正月休みは奈良の実家でのんびり過ごした。1つだけ仕事らしいことをしたとすれば、実家のノートパソコン2台のセットアップだ。2014年1月に購入し両親が使ってきたWindows 7パソコンは5年が経過し、動作が重くなり使い勝手が悪くなっていた。
Windows 7は2020年1月にサポート終了を迎えることもあり、買い替えることになった。新機種の選定やセットアップを筆者が手伝った。
OSはWindows 10に、ディスクは256ギガバイトのSSDにした。CPUは第4世代Core i5-4200Uから、第8世代Core i5-8250Uへとパワーアップした。ちょっとした写真の整理や事務作業に使うパソコンなので、メモリーは8ギガバイトあれば十分だと判断した。実際に起動すると、古いパソコンに比べて驚くほど軽快に動作する。
パソコンに不慣れな70歳近い両親が使うことを考慮し、24時間365日4年間のサポートを付けた。価格は1台当たり税込みで10万円をわずかに超えた。サポート料金が少々高くついたが、操作に困った両親がいつでもメーカーに問い合わせられるメリットを考えれば許容範囲だろう。
ウイルス対策ソフトをどうする?
大きな考慮点の1つがウイルス対策ソフトをどうするかだった。結論としては、他社製(サードパーティー製)のウイルス対策ソフトは使わないことにした。
筆者はこれまでWindows 7からWindows 10への移行をテーマにした取材を続けてきた。日本マイクロソフトは「Windows 10のWindows Defenderの機能は強力で、他社製ウイルス対策ソフトはもう要らない」と明言している。
NRIセキュアテクノロジーズのセキュリティー専門家にも話を聞いたが、「Windows 10ではWindows Defenderがあれば機能的には十分。法人用途では他社製ウイルス対策ソフトの管理機能などを使うメリットがある場合があるが、個人用途では他社製ウイルス対策ソフトは不要ではないか」(浅野岳史・上級セキュリティコンサルタント)とのことだった。
ユーザー企業への取材で、Windows 10への移行と同時に他社製ウイルス対策ソフトの使用をやめたという話はまだ聞いていない。ただし「今後はやめる方向で検討している」との声は複数の企業で聞いた。