ソーシャルレンディングで元本の7割の損失。不動産担保があっても無駄でした(ラッキーバンク)

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こんにちは。ししゃもです。

突然ですが、最近流行っているソーシャルレンディング(SL)、気になりませんか?

儲かるのか?危なくないのか?

 

私も2017年からソーシャルレンディング投資を行っていました。

投資先は「ラッキーバンク」。

全物件に不動産担保が付き、元本は割れないのではないか?という期待から投資していました。

 

今回、不動産担保がついているにもかかわらず元本の7割もの損失を出すという大惨事となったので結末を書いていきます。

 ラッキーバンクとは

ラッキーバンクはソーシャルレンディング会社です。

年利8~10%という高い利回りに加えて全物件不動産担保付きという条件でかなり高い人気を得ていました。

 

 

月に3回ほど案件の募集がかかるのですが、数千万の枠が開始3分程で瞬殺されるほどの人気っぷり。

クリック合戦に勝つことができなければ投資すらままならないという、バブルのような有様でした。

 

この画像は3000万の枠が1分25秒で埋まった案件です。

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めちゃくちゃな速度で投資が申し込まれている様子です。

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行政指導、そしてその直前の不誠実な資金調達

そんな順調に見えるラッキーバンクでしたが、2018年2月に行政指導を受けます。

 

その内容がいずれもラッキーバンクという会社のモラルの無さを明らかにするものでした。

 

行政指導の内容をまとめると以下のようになります。(原文)

 

ラッキーバンクの社長は田中翔平という人間であり、

1.貸付先のほぼ全てが田中氏の親族が経営する不動産会社X社である。
2.貸付審査の際、売上や資産の水増し計上を見逃していた。
3.担保不動産の鑑定評価が正式に行われていなかった。(担保が売りなのに)
4.X社が返済困難であることを認識していながら、X社を貸付先とするファンド募集を継続していた。

 

 

…もう終わってますよね。

 

 

また、2月20日に行政処分が発表されています。

ラッキーバンクはその直前の2週間に駆け込みで25本、計10億以上のファンドを募集しています。

行政処分発表日の前日、2月19日には5本で計3億弱のファンドを駆け込みで募集していました。

全く不誠実な態度でしたね。

 

ちなみに田中翔平社長は

・金融業と不動産業を営む家庭に生まれる
・両親だけでなく親戚も不動産業を経営

(引用:https://www.sl-gakkou.com/detail/10/346.html)

という…エリート一家でありました。

 

結果、元本の7割弱の損失を出す

この行政処分の後、ラッキーバンクは一度だけ「返済遅延のお知らせ」をメールで送り、2018年末までほぼ何のアクションも起こしませんでした。

 

何十億もの資金を預かっている会社としてはありえない態度ですね。

 

結局、債権の売却を行い、7割弱の損失を投資家にかぶせて幕引きを図ろうとしています。

 

身内に貸して7割の損失を出し、その損失は投資家が負担するとは素晴らしい世界もあるものですね。

 

私もきっちり引っかかり、元本の7割弱の損失となりました。

 

今回のラッキーバンクの返済遅延から得られた教訓

1.不動産担保があってもないよりはマシというだけである

2.ソーシャルレンディングは事業者によるリスクが非常に大きい

3.金融・不動産会社を無条件で信頼してはいけない

4.すべてのリターンはリスクに由来する事を忘れない

 

いやー疲れました。

もうソーシャルレンディングはやらないと思います。

 

アフィリエイトの紹介は当然この記事でしませんので安心してください笑

 

ちなみにソーシャルレンディングのアフィリエイトはリンクを踏ませて口座を開設させるだけで5000円程度のアフィ収入が入ります。

他のサイトで情報を見るときはそこを割り引いて考えたほうがいいですね。