皇太子殿下御成婚記念硬貨の価値と買取価格

皇太子殿下御成婚記念硬貨の価値と詳細

皇太子徳仁親王のご成婚を記念して平成5年に発行された皇太子殿下御成婚記念硬貨は、5万円の金貨、5000円銀貨、そして500円白銅貨の3種類が発行されました。

皇太子殿下5万円金貨は200万枚が発行され、シリアルナンバー付きでプリスターパックに封入された状態で販売されました。
どうして他の記念硬貨と比べてしっかりした状態での発行となったのかというと、日本で初めて発行された10万円金貨である「天皇陛下御在位60年記念硬貨」の偽造が多く発覚した為です。 製造にかかる地金価格と10万円という高額な額面の差額が大きかったために偽造の対象となってしまい、被害額は107億9460万円にもなりました。 そのため以降に発行された金貨はシリアルナンバーが付いている他、地金の重量を増やして製造されました。

皇太子殿下御成婚記念50000円金貨のデザインは2羽の瑞鳥の鶴と波、そして裏面には天皇家の象徴である菊の紋章と梓が描かれています。直径は27mm、重量は18gとなっており、品位はK24です。
「皇太子御成婚5000円金貨」の価値は10万円前後であり、買取価格でいうと75000円前後が相場となります。しかしその時々の金相場によっても買取価格は大幅に変動するため、純金の買取相場-数百円×重量を大体の目安にしておくと良いでしょう。

皇太子殿下御成婚記念5000円銀貨のデザインは、表面は2羽の瑞鳥の鶴と波、裏面は菊の紋章と皇太子殿下のお印の梓が描かれています。
文章だけでは全く同じデザインを想像されるかと思いますが、実際に見比べてみると鶴のデザインは全く異なったものとなります。 直径は30mmで量目は15g、品位は銀1000で発行枚数は500万枚となっています。
皇太子御成婚5000円銀貨の価値はおよそ12000円前後、買取価格は8000円前後が相場です。 こちらも銀相場によって変動する傾向にありますが、記念硬貨ですので最低でも額面の5000円の価値は有しています

皇太子殿下御成婚記念500円記念硬貨もデザインの題材は金貨・銀貨と同じですが、こちらも見比べると表面の鶴のデザインが若干違っています。
直径は26.5mm・量目は7.2gで、品位は銅が750に対してニッケルが250、発行数は金貨・銀貨よりも多い3000万枚が発行されました。「皇太子御成婚500円白銅貨」の価値は完全未使用の良い状態で1800円前後であり、買取価格にするとおよそ1000円前後が相場となります。
しかし発行数が多くプレミアム価値は期待できないため、500円硬貨単体では買取を断られる可能性もあります。そのため500円硬貨を単品で売りたい場合は、買取業者へ事前に問い合わせておくことがおすすめです。