天皇陛下御即位記念硬貨の価値と買取価格

天皇陛下御即位記念硬貨の価値と詳細

平成に今上天皇がご即位されたことを記念して発行された天皇陛下御即位記念硬貨は、期日奉告の儀は1990年1月23日に行われました。 種類は10万円金貨と500円銅貨の2種類が発行されました

「天皇陛下御即位記念10万円金貨」は今上天皇がご即位の記念に発行されたため、「平成天皇ご即位記念10万円金貨」や「今上天皇御即位10万円金貨」などと呼ばれることもあります。
直径は33mmで、重量は30g、品位はK24の純金が使われており、鋳造元は日本の造幣局となります。 天皇陛下の10万円金貨には他に「昭和天皇陛下御即位記念金貨」がありますが、こちらの金の総重量は20gのため金相場で換算すると、額面は両方10万円ですが、金の量が違ってくるため、こちらの今上天皇御即位10万円金貨の買取価格よりも低いものとなります。

こちらは発行枚数が200万枚と少な目ですが、記念硬貨としての価値というより金の価値が高いために高価買取になりやすい金貨でもあります。
純金が30g使用されているため額面よりも金の価値が上回る結果となり、買取価格も11～15万前後が相場となっています。
天皇陛下御即位記念10万円金貨にはパックに密閉された金貨単品のもの、500円記念硬貨を追加した2枚セットのものなどがあります。 発行枚数が10万枚に限られたプルーフセットもありますが、価値は通常のものとそれほど変わりません。

金の価値は非常に高いのですが、記念硬貨や記念金貨には、貨幣を傷つけたり溶かしたりすることを禁止する「貨幣損傷等取締法」という法律が設けられています。 そのため日本国内では天皇陛下御即位記念硬貨を溶かして金として利用する事は出来ません。天皇陛下御即位記念10万円金貨を額面以上の金額にしたいのならば、銀行での両替ではなく古銭や記念金貨買取業者の利用をおすすめします。
また、以前に発行された昭和天皇陛下御即位記念10万円金貨で偽造が相次いだため、こちらの今上天皇御即位10万円金貨にはシークレットマークなどの様々な偽造防止策が実行されました。

平成2年11月8日に「天皇即位500円白銅貨」は3000万枚が発行された記念硬貨で、額面は500円です。 品位は銅が750に対してニッケルが250で、直径が30mm、重量は13gになります。 デザインは特別御料車が採用され、もう片面には天皇家の象徴である菊の紋章と束帯の紋様が描かれています。
今上天皇ご即位記念の500円硬貨は、残念ながら今のところ額面程度～状態が良ければ額面を少々上回る程度に収まっています。 完全未使用の状態の良いものであれば天皇即位500円銅貨の価値は2000円前後で、買取価格も1000～1300円前後が相場となりますが美品はかなり少ないでしょう。
発行枚数が3000万枚と平均的なこともあり、また発行年も比較的近年であることからプレミア価値がつきにくい記念硬貨となっています。