古金銀の価値と買取価格を知りたいときは?
古金銀は基本的に価値があります。
しかし、「価値や買取価格はいくら?」となると話は複雑です。
それは古金銀に数多くの種類が存在し、状態によって価値が大幅に上下するので、一概には言いづらいからです。
しかし、安心して下さい。
簡単に古金銀の価値を知る方法はあります。
なので、まずはそちらの方法から教えます。
古金銀の価値の簡単かつ正確な調べ方
古金銀の正確な価値を知る方法は非常に簡単で、古銭買取業者にメール査定を依頼するだけです
メール査定を依頼するだけで専門家に現在の古金銀買取価格を査定してもらうことが可能です。
古金銀は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、メールで相談するのはとても有効な方法です。
素人には古金銀の種類を見分ける事も困難ですし、古金銀は状態によってかなり価値が左右するので、 メール査定は古銭の価値を知る為に最善の手段です。
そして、メール査定をしても、買取は簡単に断れますのでご安心ください。
しかし、古金銀の取り扱いには注意があります。
汚れた状態で見つかった古金銀を自分で少しでも綺麗に見せようと無理に洗ってはいけません。
下手に洗うと逆に傷が酷くなったりするので、実際に細かく査定をする時に大きく価値が下がる事になるかもしれないので、見つけた状態で画像を送って査定をしてもらった方がいいです。
古金銀をメール査定してもらうのにお勧めの古銭買取業者は次のページを参考にしてください。
古金銀の価値
このページでは、日本国内で発行された古金銀の価値について説明します。
1点気をつけてもらいたいことがあり、ここでは状態の良い古金銀を前提として価値や買取価格の目安を説明しています。
時期や需要によっても価格は上下しますので、あくまでも目安となります。
このページで説明する古金銀の一覧は次の通りです。
古金銀一覧
上記の古金銀の名称をクリックするとそこまでジャンプします。
古金銀の価値と買取価格
慶長一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1601年~1738年(慶長6年~元禄3年の137年間) |
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価値 | 100,000~150,000円 |
品位 | 重量4.44g,金86.28%/銀13.20%/雑0.52% |
金の品位が高く、古金銀の中で非常に高価な価値があります。 美品であれば一つ15万以上で取引される事もあり、古銭買取業者でもかなりの価格で買い取ってもらえます。 価値の非常に高い古金銀ですので、もしお持ちであればきちんと保管しておく事をおすすめします。 |
元禄一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1695年~1718年(元禄8年~享保2年の23年間) |
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価値 | 100,000~200,000円以上 |
品位 | 重量4.46g,金56.41%/銀43.19%/雑0.40% |
別名【元字一分判】とも呼ばれ、元禄小判と同品位と、かなり金品位が高く、価値自体も非常に高い古金銀です。 その価値は慶長一分判金を上回り、美品であれば取引される価格は20万円を超える事もあります。 古銭買取業者による買取価格も、もちろんかなりのものです。 |
宝永一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1710年~1738年(宝永7年~元文3年の28年間) |
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価値 | 100,000~150,000円 |
品位 | 重量2.34g,金83.40%/銀16.55%/雑0.05% |
別名【乾字一分判】とも呼ばれ、宝永小判と同品位と高く、価値もかなり高い古金銀です。 慶長一分判金の価値を少々下回りますが、それでも美品であれば15万円を超えて取引される事もあります。 古銭買取業者も積極的に買取を行っている古銭の一つですね。 |
正徳一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1714年(正徳4年~年内の約4ヶ月) |
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価値 | 400,000~500,000円 |
品位 | 重量4.46g,金85.69%/銀14.25%/雑0.06% |
正徳一分判金は下記の享保一分判金と見た目が似ているので必ず間違えないようにしましょう! その理由は、正徳一分金ワケがありたった4ヶ月しか通用されなかった古銭ですので、コレクター間では50万を超える程の高値で取引をされる事もありますが、 享保一分判金の価値は到底50万には及ばないからです。(下記で説明) |
享保一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1714年?~1827年(正徳4年?~文政10年の113年) |
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価値 | 40,000~80,000円 |
品位 | 重量4.46g,金86.14%/銀13.55%/雑0.32% |
享保一分判金は上記の正徳一分判金と見た目が似ているので必ず間違えないようにしましょう! 享保一分判金は正徳一分判金程ではありませんが、8万以上で取引される事もありますので、価値の高い古金銀です。 享保一分判金には【佐渡一分半金】と呼ばれる種類も存在しますが、価値に大きな違いはありません。 |
元文一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1736年~1827年(元文元年~文政10年の113年) |
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価値 | 10,000~30,000円 |
品位 | 重量3.28g,金65.31%/銀34.41%/雑0.28% |
享保一分判金と同時期に通用されていた古金銀です。 享保一分判金と比べて美品での取引価格は3万位と、価値が見劣りしますが理由は重量が軽く金の比率が低い事が挙げられます。 ですが、古銭の中では買取価格も決して安くはないので、大切に保管する事は忘れないようにしましょう。 |
文政一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1819年~1842年(文政2年~天保13年の23年) |
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価値 | 10,000~30,000円 |
品位 | 重量3.28g,金56.05%/銀43.58%/雑0.37% |
文政一分判金は別名【新文字一分判】や【草文一分判】とも言われていて、上記の元文一分判金と比べて金の比率は若干低いですが、価値は同程度であり美品で3万位で取引されます。 もちろん古銭買取業者にも買い取ってもらえる古金銀です。 この時代以降から二分判金などの名目紙幣の流通が増えています。 |
天保一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1837年~1874年(天保8年~明治7年の37年) |
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価値 | 10,000~35,000円 |
品位 | 重量2.81g,金56.77%/銀42.86%/雑0.37% |
天保一分判金は別名【保字一分判】とも言われていてます。 取引価格は美品で3万5千円位で取引される事もあり、上記二世代の一分判金よりやや高い価値があります。 また、古銭買取業者による買取価格も上記と同様です。 天保一分判金は1874年の【古金銀通用停止】により廃貨となりました。 |
安政一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1859年~1874年(安政6年~明治7年の15年) |
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価値 | 200,000~300,000円 |
品位 | 重量2.25g,金55.50%/銀44.20%/雑0.30% |
安政一分判金は別名【正字一分判】とも言われていてます。 安政一分判金は実はたった3ヶ月で鋳造は停止されていますので、希少性は非常に高く、 その希少性から美品で30万円以上取引される事もあり、非常に価値の高い古金銀です。 古銭買取業者からの買取価格も同様で、滅多に出回らない古金銀ですので非常に高く売る事も可能です。 |
万延一分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1860年~1874年(万延元年~明治7年の37年) |
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価値 | 100,000~150,000円 |
品位 | 重量0.82g,金57.25%/銀42.35%/雑0.40% |
天保一分判金は別名【新一分判】とも言われていてます。 安政一分判金よりも多く流通している為若干価値は劣りますが、美品で15万円以上で取引される事もある為、かなり高い価値があります。 店舗一分判金や安政一分判金と同様に万延一分判金も【古金銀通用停止】に伴い廃貨となった古金銀の一つです。 |
文政二分判金(真文二分半)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1818年~1835年(文政元年~天保6年の17年間) |
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価値 | 50,000~100,000円 |
品位 | 重量6.56g,金56.29%/銀43.30%/雑0.41% |
文化文政時代に流通していた二分半であり、裏側に楷書体で【文】の文字が刻まれている事から【真字二分金】とも呼ばれています。 古銭としての価値は非常に高く、もし美品であれば10万以上の値で取引される事もある古銭です。 また、状態が悪くても価値の高い古銭でもあります。 |
文政二分判金(草文二分半)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1828年~1842年(文政11年~天保13年の14年間) |
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価値 | 40,000~100,000円 |
品位 | 重量6.56g,金48.92%/銀50.55%/雑0.53% |
真文二分半同様、文化文政時代に流通していた二分半で、裏側に刻まれた【文】の文字が草書体である事から【草字二分金】とも呼ばれており、真字二分金にはやや劣りますが、古銭としての価値は非常に高く、10万近い値で取引される事もある古銭です。 また、状態が悪くてもかなりの価値で買取可能な古銭でもあります! |
安政二分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1856年~1867年(安政3年~慶応3年の11年間) |
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価値 | 8,000~30,000円 |
品位 | 重量6.56g,金48.92%/銀50.55%/雑0.53% |
名前の通り安政の時代に流通した二分半で、特徴としては金の品位が低い事にあります。 その為、価値が他の二分半と比べて劣りはしますが、それでも美品であれば2~3万で取引される古銭です。 状態が悪くても、古銭買取業者でも取り扱ってくれる価値があります! |
万延二分判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1860年~1874年(万延元年~明治7年の14年間) |
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価値 | 60,000~130,000円 |
品位 | 重量3.00g,金22.82%/銀76.80%/雑0.38% |
別名【小栗二分金】とも呼ばれる万延二分半ですが、時代を跨ぐため、厳密には【安政型】と【明示型】に分ける事ができ、安政型の方が若干歴史的観点から価値が高く、美品であれば金額は10万~13万程で取引される事もあり、非常に価値の高い古銭(古金銀)です。 古銭買取業者による買取価格もかなり期待ができる古銭の一つです。 |
明治二分判金(貨幣司二分判)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1868年~1874年(明治元年~明治7年の6年間) |
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価値 | 4,000~8,000円 |
品位 | 重量3.0g,金22.34%/銀77.40%/雑0.26% |
明治二分判金は金品位の低い【劣位明治二分判金】が存在します 古銭としての価値は他の二分金と比べて低く、美品でも8000円前後、劣位判金なら半額の4000前後の価値で取引されます。 買取に関しては古銭買取業者次第ですが、二分半金ですので余程の粗悪品でなければ買取は行ってくれます。 |
文政一朱金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1824年~1840年(文政7年~天保6年の16年間) |
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価値 | 50,000~70,000円 |
品位 | 重量1.40g,金12.31%/銀87.40%/雑0.29% |
金としての品位が非常に低く、また、補助貨幣的に用いられた古銭なので、グラムも低くサイズも小さい為、扱いずらく紛失がしやすかったりとなにかと不評だった古銭です。 ですが、サイズや品位が低くても、希少性の高さから状態の良いものであれば7万程で取引される事もある為、価値自体は高い古銭です。 |
元禄二朱判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1697年~1710年(元禄10年~宝永7年の13年間) |
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価値 | 250,000~300,000円 |
品位 | 重量2.23g,金56.41%/銀43.19%/雑0.40% |
元禄二分判金と品位は同一であり、量目(重さ)が半分の古銭ですが、古金銀の中でもトップクラスの価値を持つ古銭です! 美品であれば取引価格はなんと30万円を超える事もあるほどで、鋳造数が非常に少なかった為、現存数が極めて少ない希少な古銭。 古銭買取業者における買取価格も希少性の高さから相当期待できます! |
天保二朱判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1832年~1866年(天保3年~慶応2年の13年間) |
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価値 | 3,000~5,000円 |
品位 | 重量1.64g,金29.88%/銀69.74%/雑0.38% |
名称として【金】とはついているものの、品位の比率の多くは銀が占めており、基準である文政小判と比較しても金が48%も削減されている古銭です。 取引価格は美品で5000円位であり、古銭の中では決して安くはありませんが、他の古金銀と比べれば鋳造数が非常に多く希少性があまり高くない事から価値に見劣りはします。 |
万延二朱判金の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1860年~1874年(万延元年~明治7年の13年間) |
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価値 | 3,000~6,000円 |
品位 | 重量0.75g,金22.93%/銀76.73%/雑0.34% |
万延二朱判金と金がつくものの、品位の多くは銀が占め、量目も0.75gと非常に軽い小型薄小の金貨であった為、使い勝手が悪かったと言われた古銭です。 鋳造量が多くはない古金銀ですが、取引価格は状態の良いものでも6000円位と言われております。 |
天保一分銀(古一分銀)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1837年~1854年(天保8年~安政元年の13年間) |
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価値 | 6,000~15,000円 |
品位 | 重量8.62g,金0.21%/銀98.66%/雑0.93% |
別名【古一分銀】とも呼ばれる古銭ですが、大きく三種(+1)に分ける事ができます。天保一分銀自体の見分と各種類の見分けは非常に困難な為、古銭買取業者に査定依頼をおすすめします。取引価値は状態が良い前提で、【天保一分銀】が6000円前後【天保一分銀 跳分】が15000円前後【天保一分銀 長柱座】ならば10万円を超える価値があります。 |
庄内一分銀(天保一分銀)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1837年~1854年(天保8年~安政元年の13年間) |
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価値 | 5,000~25,000円 |
品位 | 重量8.62g,金0.21%/銀98.66%/雑0.93% |
天保一分銀の一種でもある庄内一分銀ですが、天保一分銀の表面に【庄】の極印が撃たれている古銭を指します。 ※【極印】とは打刻された印影の事です。 状態の良いもので25000円位と、通常の天保一分銀よりも取引価値は高くなっています。 |
安政一分銀(新一分銀)の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1859年~1868年(安政6年~明治元年の13年間) |
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価値 | 5,000~50,000円 |
品位 | 重量8.62g,金0.07%/銀89.36%/雑10.57% |
別名【新一分銀】とも呼ばれ、同じ安政一分銀でも【入分】【玉一】という種類が存在し、価値も大きく異なります。 見分け方が難しい為、詳しくは古銭買取業者に査定依頼をする事をおすすめします。 取引価値は、通常の安政一分銀で5000円前後【入分】で35000円前後【玉一】で50000円前後と言われています。 |
明治一分銀の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1868年~1869年(明治元年~明治2年の2年間) |
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価値 | 30,000~80,000円 |
品位 | 量8.62g,金0.09%/銀80.66%/雑19.25% |
明治一分銀も他の銀貨同様に、主に5種類に分けられ価値もそれぞれ異なり、見分け方に関しては、査定依頼をおすすめします。 状態が良い通常の明治一部銀で60000円前後【非交差】で55000円前後【明治手一分銀】で40000円前後【跳分】で70000円前後【跳分・跳銀】で80000円前後の取引価値があるち言われています。 |
文政南鐐一朱銀の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1772年~1824年(文政12年~天保8年の52年間) |
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価値 | 6,000~12,000円 |
品位 | 重量2.62g,金0.14%/銀98.95%/雑0.91% |
五年前に通用開始された文政一朱金はサイズも小型判であり、金とは言っても金の品位が僅か12.31%非常に低い事から非常に評判が悪かった為、上銀を素材とする【文政南鐐一朱銀】が流通しました。 取引価格は状態が良いもので12000円前後と言われており、一朱銀の中では価値は高い方に部類します。 |
嘉永一朱銀の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1853年~1865年(嘉永6年~慶応元年の12年間) |
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価値 | 3,000~10,000円 |
品位 | 重量1.87g,金0.17%/銀98.71%/雑1.12% |
別名【お台場銀】とも呼ばれる古銭で、書体により【嘉永一朱銀】か【安政一朱銀】に分類される古銀ですが、品位等に大きな違い、改鋳の記録がない事から一般的にはどちらも【嘉永一朱銀】として扱われます。 ほとんどの安政一朱銀の取引価格は3000円前後ですが【三ツ跳】と呼ばれるものは10000円前後で取引されます。 |
明治一朱銀の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1868年~1869年(明治元年~明治2年の2年間) |
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価値 | 2,000~5,000円 |
品位 | 重量1.87g,金0.11%/銀87.91%/雑11.98% |
別名【貨幣司一朱銀】もしくは【川常一朱銀】と呼ばれています。 他の一朱銀と比べて銀の品位が低い事から、見栄えが洋銀に近いものになっているのが特徴です。 他の一朱銀と比べて鋳造量がかなり少ない古銭ですが、取引価格は状態の良いものでおよそ5000円前後と言われています。 |
安政二朱銀の価値と買取価格
発行年度~通用期間 | 1859年(安政6年) |
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価値 | 150,000~200,000円 |
品位 | 重量13.5g,金0.04%/銀84.76%/雑15.20% |
別名【貿易二朱】とも呼ばれますが、他の古銀と比べて大きいにも拘わらず、額面価値が小型の他の一分銀の半分しかなかったことから【バカ二朱】とも呼ばれていました。 ですが、皮肉な事に現在では他の銀貨と比べて最高額で取引される古銀で、20万円を超える価格でも取引が行われている古銭です! |