巨人の新人合同練習が9日、川崎市のジャイアンツ球場で始まり、ドラフト1位の高橋優貴投手(21)=八戸学院大=が軽快な動きを披露。視察に訪れた原辰徳監督(60)から「野球博士になれ」と心構えを説かれ「野球を知ることも、野球以外のことを勉強する時間も必要」と人間力を磨くことを誓った。
体調不良の2人を除く新人8選手の背筋がしゃきっと伸びた。先にグラウンドに現れていた指揮官が身ぶり手ぶりを交え、練習前に約3分間の訓示。「平等に与えられている時間をうまく使う。まだ若いから、今からやれば、将来すごく大きなものになって返ってくる」。野球への取り組みはもちろん、読書や英語学習なども勧めた。
野球に関し、期待の左腕・高橋はすぐ実行に移した。「体の軸のバランスがとれる」と二段モーション気味のフォームでキャッチボール。公式戦で禁じられていた大学時代も冬場の練習では採り入れていたという。今後も続けて試合で使うかどうかは「コーチと相談しながら」になるが、自らの考えで積極的に挑戦した。
学生時代の成績は「どれも悪くもなければ良くもない。上を目指さず、下に行かずといった感じ」と明かす。プロ野球選手としては貪欲に向上だけを目指し、第一歩を踏み出した。 (小林孝一郎)