マリナーズの地元紙が、手のひら返しでイチロー特別補佐(45)を後押しした。8日のシアトルタイムズ(電子版)は「健康ならば、イチローが今季マリナーズでプレーできない理由はない」と題した特集で、3月20、21日の東京ドーム開幕2連戦(対アスレチックス)でベンチ入りするイチローに、それ以降もプレー続行を薦めた。
昨年4月、特別補佐就任の直前にイチロー解雇を主張した同紙は、当時は優勝争いが見込まれ、イチローの打撃(昨季打率2割5厘)を容認できなかったと主張。だが、今オフのマ軍は主力のほとんどを放出し、優勝争いは数年後を目指す状況に変わり「今季の目標は若手の育成。イチロー以上の練習態度と準備を若手に示せる存在はない。ファンがプレーを見ることで快感を得られる選手として、イチロー級の選手が望むようにプレーさせる上での負の影響は見いだせない」とした。
イチローのボッグス代理人も「イチローの目標は短期的ではない。体の状態は素晴らしく、本気でベンチ枠を目指している」と意欲を語った。