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【野球】

中スポ杯新春リーグ出場10度目 イスコジャパンが初の白星発進

2019年1月10日 紙面から

7回表、イスコジャパン1死二、三塁で中前に逆転の2点適時打を放った矢崎

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 イスコジャパンは3-2でニデックを破り、10度目出場で初めて初戦をものにした。逆転2点適時打の矢崎章悟捕手(35)=名城大出=が、守っても5盗塁すべてを阻止するなど白星スタートを支えた。GTRニッセイはパナソニックデバイスSUNXを下し、菊水化学工業は豊田鉄工に勝って初勝利した。

 チームメートのお膳立てにベテランが奮い立った。イスコジャパンは1点を追う7回、連打と進塁打で1死二、三塁の好機に8番の矢崎に打席が回った。「みんながつないでくれた。エンドランのサインが出たので強く打つことを考えた」。無心の一打は中前で弾み2走者が生還した。

 矢崎には燃える理由ががあった。6回の失点は、自身の三塁への悪送球が絡んだ。この試合で矢崎はニデックが企てた5度の二盗をすべて阻止したが、唯一のミスが手痛い失点となった。「走者にぶつけてしまった。(7回は)ミスを取り返したかった」と言う。

 石坂隆典監督(55)は「きょうは矢崎のおかげ。矢崎さまさまです」とヒーローをたたえ、「これで辞めてしまうのはもったいない」と付け加えた。矢崎は今大会を最後に現役を引退する。35歳になった2児のパパは「もう少し家庭を大事にしたい」と決断した。

 入社から13年、愛知県のトップチームに引き上げた功労者は「最後の大会なので、楽しんでやります」と完全燃焼を誓っている。 (高野行正)

 イスコジャパンは入社1年目の武田が今大会初登板で、強豪ニデックを相手に6イニングを2失点の好投。横手から緩急をつけコーナーを突いた。名古屋市の出身で高校、大学とも至学館。プロを目指して社会人の永和商事、独立リーグの福井でプレーした27歳は「初戦を任せてもらい自信になりました」と喜んだ。

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菊水化学工業(1勝1敗) 001010030―5

豊田鉄工(1勝1敗) 001012000―4

本塁打小塚(菊)

イスコジャパン(1勝) 100000200―3

ニデック(1敗) 000101000―2

GTRニッセイ(1勝) 2000206―10

パナSUNX(1敗) 0020100―3

 (7回コールドゲーム)

 

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