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慰安婦問題や徴用工、今回のレーダー照射事件にも一脈通じるものがあると思いますので、順番がかなり前後してしまいますが、海幸山幸から、古事記の一文をご紹介してみます。
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『紙芝居・古事記』(神谷宗幣著))よりどんなご近所であったとしても、自分の利益しか考えず、平気で嘘をつく人とは付き合うものではありません。
そのような人のことを、昔は「斜めの人」と言いました。
斜めになったものから見ると、まっすぐなものが歪んで見えるものです。
そしてそのような人は、これまた必ず「上から目線」で他人を非難します。
そんなわけで、いままさに「斜め上にある国」とギクシャクしているわけですが、基本はそのような相手とは「関わらない」ことが最も大切なことです。
けれども、それが無視できない相手であった場合には、どのように対応したら良いのか。
古事記はそのことについて、実の兄から無理難題を要求されたときの対処法として、海幸山幸(うみさちやまさち)の物語を私達に示してくれています。
七五読み古事記としては、お話する順番がかなり前後してしまいますが、時宜(じぎ)を得たものだと思いますので、ご紹介してみたいと思います。
*
わたかみの おしへにいうが ごとくして
備如海神之教言そのちあたへば それいごは
与其鉤 故自尓以後いよいよに まずしくなりて さらにあらぶる こころおこして せまりくる
稍兪貧 更起荒心迫来まさにせむなら しほみつる たまをだしては おぼれしめ
将攻之時 出塩盈珠而令溺うれいてこわば
其愁請者しおふるたまで すくいまし
出塩乾珠而救かくなやませば くるしましとき まをさくに
如此令惚苦之時 稽首白あはいまよりは
僕者自今以後いましみことの ひるよるの
為汝命之昼夜もりひととして つかへまし
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https://www.mag2.com/m/0001335031.html この一節は、古事記の海佐知山佐知の物語に出てくるところです。
ちなみに「うみさち、やまさち」は、日本書紀では「海幸山幸」、古事記では「海佐知山佐知」と書かれています。
「佐知」は以音(こえをもちいる)と注釈がありますので、もともと大和言葉に「さち」という言葉があり、「幸」も「佐知」も、単にそこに漢字を当てただけのものであることがわかります。
さて、兄の海佐知毘古(うみさちひこ)の釣り針をなくしたからと、大洋の中から、その一本の釣り針を探し出して持って来いという兄に、弟の山佐知毘古は、悩むわけです。
なにしろ「太平洋に釣り針一本」です。探し出せるわけもない。
しかも要求をしているのは実兄です。
つまり「無視できない相手から無理難題を要求されたときに、私達はどのように対処すれば良いか」を示した一文です。
悩んだ山佐知毘古は、海の神に相談します。
すると海の神は、海中から一本の釣り針を探し出します。
その釣り針が兄の釣り針かどうかはわかりません。
ただし、その針を兄に渡す時、呪文とともに次の指示を与えます。
1 針は後手で渡せ。
2 兄が高田(あげた)を作ったなら、汝命(いましみこと)は下田(くぼた)を営(つく)れ。
兄が下田を作ったら、汝命は高田を営れ。
3 そうして三年の間、兄を貧しくさせなさい。
4 そのことを兄が恨怨(うら)んで攻めてきたら、塩盈珠(しほみつたま)を出して溺らせなさい。
5 詫(わび)てきたら塩乾珠(しほふるたま)を出して活(い)かしてあげなさい。
1は後ろ手で渡すのですから、頭を下げない。つまり謝る必要はないということです。
2は経済制裁です。しかもそれを徹底して行いなさいと説いています。
3は、その期間を三年と読んでいます。時間がかかるのです。
4は、その結果、逆恨みして相手が軍事行動を起こしてきた時、十分準備して徹底して完膚無きまで相手をやっつけなさいと教えています。
5は、相手が謝ってきたら、すぐに許してあげなさいと説いています。
2〜5は繰り返しになります。
これを現代の高等数学で「しっぺ返し理論」と言います。
相手が裏切ったら、すかさず裏切りのカードを出して報復する。
相手が協調してきたら、すこし協調してあげる。
この繰り返しが、結果として相手を実質的に教育することになり、関係を良好なものにするという理論です。
現代の最先端数学がようやくたどり着いた高等理論を、なんと古事記は1300年も前に明らかにしているのです。
▼七五読み古事記の過去記事
1
天之御中主神2
諸命以3
成り成りて4
しおみつるたまお読みいただき、ありがとうございました。
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