【競馬・ボート・競輪】[競馬]文句なし!アーモンドアイ満票で年度代表馬に2019年1月9日 紙面から
「2018年度JRA賞」の受賞馬選考委員会は8日、東京都港区のJRA本部で行われ、牝馬三冠に加え、ジャパンCを驚きのJRAレコードで快勝し、GIを4勝したアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝)が年度代表馬と最優秀3歳牝馬に選ばれた。いずれのタイトルも記者投票で満票を獲得し、文句なしの受賞となった。また、昨年JRA通算4000勝を達成した武豊騎手(49)=栗東・フリー=が特別賞に選ばれた。授賞式は28日に都内で行われる。 ◇ 誰もがその実力を認めた結果だ。史上5頭目の牝馬三冠に輝き、ジャパンCでJRAレコードを樹立したアーモンドアイが、276票の満票で年度代表馬の座を獲得した。満票での選出は2000年テイエムオペラオーに続き史上2頭目(JRA賞となった1987年以降)。父ロードカナロアは13年の年度代表馬で、父娘戴冠はジェンティルドンナ以来(父ディープインパクト)の2組目となった。 大活躍の1年だった。グレード制を導入した84年以降、牝馬によるJRA年間GI4勝は12年ジェンティルドンナ(桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンC)に次ぐ2頭目で、GI4連続出走で4連勝は史上初。さらに昨年1年間で獲得した賞金は7億1242万3000円。3歳牝馬による獲得賞金7億円超えも初の快挙だ。管理する国枝師は「昨年は大変素晴らしい結果を出すことができました。オーナーや生産者など関係者の皆さまのおかげです」と感謝の気持ちを伝える。 2019年は満を持して世界へ打って出る。現在は福島県のノーザンファーム天栄に放牧中。「ドバイターフ」または「シーマクラシック」(いずれもGI・3月30日・UAEメイダン)に参戦を表明しており、秋にはフランス「凱旋門賞」(GI・10月6日・パリロンシャン・芝2400メートル)に挑戦する。「まずは一歩一歩ですね。また選んでもらえるように、今年も頑張りたいです」と指揮官。主戦のルメールも「今年も大きなレースを勝っていきたいですし、一番の目標は凱旋門賞」と力が入る。天才少女がいよいよ、世界の強豪相手に規格外の走りを見せる時がやって来た。
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