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【千葉】

昨年の交通死186人 全国ワースト2 高齢者半数超97人

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 二〇一八年の県内の交通事故による死者数は百八十六人(速報値)で、前年を三十二人上回った。全国では百八十九人(同)だった愛知県に次いでワースト二位。高齢者の死亡事故の増加が顕著で、高齢者の事故防止を中心とした交通安全対策が急務となりそうだ。(太田理英子)

 県内での交通事故の死者数は、一九七〇年の七百二人をピークに年々減少。都道府県別でみると、近年は毎年上位五位以内を推移しているが、二〇一四年からは百九十人を割り込み、一七年には過去二十五年間で最少の百五十四人を記録していた。

 一八年の死者の内訳を見ると、六十五歳以上の高齢者が全体の半数を超える九十七人で、前年より二十三人増えた。事故の類型別では、歩行中と四輪車に乗車中(同乗者含む)だった人がそれぞれ六十人で最多。歩行中の人は前年比で四人減となった一方で、四輪車乗車中の人は同二十三人増だった。

 全国的には交通事故の発生件数、死者数はいずれも減少傾向にある。県警は昨年、横断歩道での歩行者保護を推進する「ゼブラ・ストップ作戦」などの交通安全対策を強化してきたが、はっきりとした効果はまだ見えていない。年明けには、死亡ひき逃げ事故も相次いで発生している。

 県警交通総務課の担当者は「高齢者向けには、事故の恐ろしさや自身の身体機能を知ってもらう講習会などを引き続き実施する。取り締まりと啓発の対策を一つ一つ地道に行い、事故を防いでいきたい」と話している。

 

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