大相撲初場所に進退が懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=は8日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋での稽古を非公開で行った。関係者によると、相撲は取らなかったが「やるべきことを、思い通りにやれている」と予定通りの調整ぶりを強調した。
7日の横綱審議委員会による稽古総見では、左太ももを強打して稽古を打ち切った。影響が心配されたが「問題ないっす」ときっぱり。「9日は連合ですし」と、最終調整の場となる二所ノ関一門の連合稽古に目を向けた。
稽古後には白鵬、鶴竜とともに、東京都渋谷区の明治神宮で新春恒例の横綱土俵入りに参加し、綱を締めた姿を今年初めて披露した。3横綱の先陣を切って奉納し、「いよいよ始まるという感じ。しっくりきた」と気合を込めた。 (志村拓)