皆さんこんにちは。
いよいよ(まだ?)Windows10を企業に本格導入する期限が来て、焦っている情シスの同胞がいらっしゃると思います。
特に、WindowsServer 2008R2とWindows 7 向けのKMS認証ホストを保有運用していて、それでもサーバーはいつの間にか
Windows 2012/2012R2になっているのに従業員のクライアントOSは Windows 7 Enterprise のままなんてケースはいっぱいあると思います。
あちこちのサイト情報に、
「Windows Server 2012/2012R2 は、Windows 10の認証ができるようになった」とかややこしい記載があり、気がつくと何もしなくていいやと
放置していませんか?私はしてましたwww
そもそも、Windows VISTA は Windows Server 2008 と同一で、KMS仲間。
Windows 7 はWindows Server 2008R2 と同一で、KMS仲間。
Windows 8 はWindows Server 2012 と同一で、KMS仲間。
Windows 8.1 はWindows Server 2012R2 と同一で、KMS仲間。
そうなんです。Windows 10 はWindows Server 2016 と同一で、KMS仲間のはずなんです。いままでKMSキーはこのルールに従っていたのですから。
また、「Windows Server 2012R2は、2012R2のキー(KMS、MAK)でないとインストールできない!」とも信じていました。←これが思い込みでした。
はやく2016のホスト作らなきゃと焦る毎日が続いておりました・・・・でも、
結論:Windows Server 2016 がまだいない環境でのKMSホストにWindows 10 のKMS認証をさせる場合は、
Windows Server 2016 用のKMSキーをWindows Server 2012/2012R2 にインストールすればいい。
具体的には(例ですが)、Windows Server 2012R2 でKMSが動作している場合
(1)KMSのプログラムを更新するパッチ(KB)を当てる。
最初の頃は、Windows 8, Windows 8.1, Windows Server 2012, Windows Server 2012 R2 用として
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3058168 などとの記載があちこちに見えますが、ロールアップ更新されてしまったりするので、注意してください。
The July 2016 update rollup includes some new improvements and fixes, including the improvements from June 2016 update rollup KB3161606 and May 2016 update rollup KB3156418 for the Windows 8.1 and 2012 R2 platform. We recommend that you apply this update rollup as part of your regular maintenance routines. Before you install this update, check out the Prerequisites and Restart requirement sections. とか2017/09時点では更新されてます。
(2)KMSホストで、コマンドプロンプトを起動し、
> slmger /ipk AAAAA-BBBBB-CCCCC-DDDDD-EEEEE (※Server 2016 のKMSキー!!)
で、(既存の)KMSサーバーにキーを送り込む。
(3)インターネットに接続できる状態にして、キーの認証を受ける。(省略できません)
>slmgr /ato
(4)KMSサービスを再起動する
>net stop sppsvc
>net start sppsvc
これで終了です。
あと、Microsoft Office 2016/2013 のKMSホストの構成も後で別記しましょう。
蛇足ですが、KMSのエラーコードの一覧ページはこちらです。探しにくいので貼っときますね。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn502528(v=ws.11).aspx
余談
(1) 「VLSC から Windows 10 に対応した新しい KMSキーを入手して下さい。」なんて書いてある公式ページがあって泣いた。
わかんねぇよそんなの。どこにも書いてないもん。ほかに、
「なお、KMSキーは Windows Server 2012 R2 用のキーがWindows 10対応のキーとして更新されたものが用意されています。
既存の Windows Server 2012 R2 用のキーとは異なりますので、ご注意ください。」
などという、この言葉のせいで無駄に悩んでしまったんですよね・・・
(2) とあるページで、
「KMSホストに、Windows Server 2008のKMSキーをインストールしていたのが原因でした。
認証サーバがWindows Server 2008でもWindows Server 2008 R2のKMSキーをインストールしなければいけないのですね。」
ここで、ぴんときて
『Windows Server 2012R2 ホストに、2016のキーいれりゃいいのでわ?』と気づく。
全部公式のページなんだけど、本当の公式のドキュメントにはそういった記述がないから無駄に悩んだこの頃でした。