【過去問題】
歯科用ワックスの種類と用途の組み合わせで正しいのはどれか
a シートワックス───金属床の原型
b インレーワックス───スプルー
c パラフィンワックス───義歯製作のための印象採得
d ユーティリティワックス───咬合採得
第26回 歯科衛生士国家試験より
午後 問題97
<正解>
a
シートワックスとは金属床(鋳造床)の原型材として用いられる0.2mm~0.6mmの板状のワックスで、表面を軽く加熱して軟化させて模型に圧接して使用する。
インレーワックスは鋳造用原型材として最も多く使用される材料で、棒状または缶入りで市販されており、直接法用と関節法用の2種類がある。
スプルーとは鋳造時に融解した金属が鋳型内にスムーズに流れ込むための湯道のことである。
スプルー線として用いられるのは、歯科用ワックスではレディキャスティングワックスであるが、このワックスは鋳造クラスプやパラタルバー、リンガルバーなどの原型材にも使用される。
パラフィンワックスは1.0mm~1.4mmの板状のワックスで、義歯製作の過程で咬合採得時の咬合床や試適時のろう義歯の製作に用いられる。
ユーティリティーワックスは室温で軟化して接着性を示す棒状のワックスで、主に印象用既製トレー周縁の修正などに用いられる。