【過去問題】
う蝕のリスク評価に用いるのはどれか、2つ選べ

a 乳酸桿菌数
b 唾液緩衝能
c 血清抗体価
d 唾液潜血濃度

第26回 歯科衛生士国家試験より
午後 問題62

シカカラ過去問解説

<正解>
a,b

う蝕の発病因子を評価するう蝕活動性試験には多くの方法があり、主な検体は唾液とプラークである。
唾液を検体とする試験の評価項目は、乳酸菌数の測定、ミュータンスレンサ球菌数の測定、S.mutans菌数レベル、唾液緩衝能、唾液pH測定
唾液分泌速度測定などがある。
プラークを検体とする試験の評価に用いられるのは、酸産生菌の酸産生能であり、主としてS.mutansの酸産生能などを評価する。
血清抗体価は、血清に含まれる抗体の量を検査することで細菌やウイルス感染の有無や現在の免疫力の程度などがわかる。
唾液潜血濃度は、集団検診などの場で唾液中のヘモグロビンを検出し、歯周病のスクリーニングや初期段階の診断に用いられている。