【過去問題】
末梢性顔面神経麻痺の症状はどれか、2つ選べ

a 麻痺性兎眼
b 口唇知覚麻痺
c 鼻唇溝の消失
d バレーの3圧痛点

第27回 歯科衛生士国家試験より
午後 問題50

シカカラ過去問解説

<正解>
a,c

末梢性顔面神経麻痺は、運動神経の伝達障害であり、支配される筋の運動麻痺をきたす。
ほとんどが片側性に発現し、症状として前額部の麻痺、しわ寄せ不能、麻痺性兎眼、鼻唇溝の消失、口笛不能などがみられる。
原疾患から発生するのが症候性、原因不明で発生するのが特発性と呼ばれる。
特に特発性片側性末梢性顔面神経麻痺はBell麻痺とよばれている。運動神経の障害であるため、口唇の知覚鈍麻は起こらない。
バレーの3圧痛点は、三叉神経痛の特徴であり、圧迫するとその神経支配領域に痛みが生じる眼窩上孔、眼窩下孔、オトガイ孔付近の3点をさす。