【過去問題】
フェイスボウトランスファーで再現されるのはどれか
a 下顎の最前方位
b 顎運動時の切歯路角
c 顎間節と上顎咬合平面の位置関係
d 下顎安静位における前歯部の離開
第26回 歯科衛生士国家試験より
午後 問題46
<正解>
c
フェイスボウトランスファーとは、頭蓋あるいは顎関節に対する上顎歯列の三次元的位置関係をフェイスボウを用いて記録し咬合器上に再現する操作をいう。これにより上顎模型を咬合器に付着し、補綴装置を製作する。
フェイスボウは、
- 上顎歯列の位置を記録するバイトフォーク
- 前方基準点を示すリファレンスポインター
- 左右の後方基準点を示すロッド
からなる。
下顎が最も前方にある位置を最前方位という。
下顎の滑走運動時の切歯点(下顎両側中切歯の近心隅角部)が描く運動路を切歯路といい、この切歯路が基準面との間につくる角度を切歯路角という。
下顎安静位とは上体を起こして安静にしているときの姿勢位で、このとき、上下顎の中切歯部で約2~3mmの垂直的空隙がある。