【過去問題】
アナフィラキシー型アレルギーの発現に関与するのはどれか

a IgA
b IgE
c IgG
d IgM

第26回 歯科衛生士国家試験より
午後 問題11

解答

<正解>
b

アレルギーは反応機序により4つに分類されるが、そのうち3つの即時型アレルギーには抗体が関与する。
アナフィラキシー型(Ⅰ型)アレルギーにはIgEが関与する。
すなわち、肥満細胞や好塩基球の表面に存在するIgEレセプターにIgEが結合し、さらにIgEに抗原が結合すると、細胞からヒスタミンやセロトニンなどの炎症性メディエーターが放出され、血管透過性の亢進や平滑筋の収縮を起こす。
細胞傷害型(Ⅱ型)アレルギーと免疫複合体型(Ⅲ型)アレルギーには、IgGとIgMが関与する。
IgAはアレルギーに関与しない。遅延型アレルギーである細胞性免疫型(Ⅳ型)アレルギーには、抗体の関与はない。