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MB「新潟出身の服バカが年商1億以上を稼ぐまで~ 小学生でもわかるMBのビジネス成功論」
特別な技術や才能、学歴がなくても結果を出すことはできる……地方のショップスタッフからスタートし、今や年商1億以上をあげるまでにいたったMBの仕事術とは? 自身の経験から培った、結果を出すための「特別な思考と行動」について語るMB的ビジネス成功論。

第1回 「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない」

MBは学歴も職歴もない「凡人」だけど…

プロフィールにもあるとおり、私は会社経営をしており「MB」という名前で著書を出版、メルマガ、オンラインサロンなどを運営しています。月額500円の有料メルマガは12000人ほどの読者がおり、また月額5000円のオンラインサロンには800名ほどの会員が在籍しています。有名ブランドとコラボして制作するMBアイテムは発売数分でソールドアウトするものも少なくなく、2018年秋現在、年商は1億円をゆうに超えています。

ただ勘違いしないでいただきたいことが一つ。私は特別な才能に恵まれているわけでもなく、特別な技術やノウハウを持っているわけでもありません。職歴は「ショップスタッフあがり」でしかありませんし、学歴は並程度の偏差値でしかない地方の国立大学出身です。バカではないのかもしれませんが賢いともいえないレベル、「凡人」であることに何一つ疑う余地はありません。

しかしながらまたプロフィールのとおり、他人と異なる結果を出しているのも事実です。こうした他人と異なる「結果」を出すためには、他人と異なる「行動」をする必要があります。また、他人と異なる「行動」を選択するためには、他人と異なる「思考」を持つ必要があります。私がいくら凡人で特別な技術も脳みそもないとはいえ……結果を出すまでに異なる「行動」異なる「思考」を心がけたのは間違いありません。

本連載ではプロフィールにある通りの結果を出すために経た特別な「思考」「行動」を噛みくだいてお伝えしていこうと思います。凡人であっても特別な技術や学歴がなくても、結果を出すことは出来ます。「小学生でもわかるビジネス成功論」として参考にしていただければと思います。

人間は基本怠け者であり、消極的である

私が結果を出せた秘訣の一つとして「〝好き″を仕事にしたこと」が挙げられます。

私はサラリーマン時代、とある高級品の営業をしていたことがありました。一生懸命働けども働けども結果が出ない。残業して休日出勤していろいろな工夫をしているけれど、どうも結果は、並よりちょい上くらいにしかならない。

……私はいつも疑問に感じていました。「どうして他人よりも時間も労力も使っているのに、他人よりも優れた結果が出ないのだろう??」と。

そもそも「好きじゃないこと」に対して多くの人はモチベーションが続きません。「ボーナス」という人参をぶら下げられたとしても、「出世」という餌を見せられたとしても、なかなか上手くはいきません。そうした直接的な餌は、結局は現時点でなんとか生活していけるからこそ、心から渇望していないのです。

「このままじゃ糖尿病になりますよ」と言われても多くの人は不摂生を続けてしまいます。すぐに現状の生活に支障を来すわけではないからです。しかしいざ「余命1年です」と言われれば、藁にもすがる思いで必死で生活改善をします。人は現状に大きくマイナスの影響が出ない限りは大概のことは無視してしまいます。これを根性論や精神論で解決しようとしても無駄です。
もはや前提条件として捉えた方が良いでしょう。

「人間は基本怠け者であり、消極的である」と。

しかしながらそんな消極的な人間であっても、モチベーションが出ることがあります。それは「好きなこと」に対してです。小学生の頃、母親から「もうゲームやめなさい!!」「夕食の時間だよ!!」と怒られても、なんとか隠れてゲームをした、漫画を読んだ記憶はありませんか? 「勉強やめなさい」と言われればすぐにやめるのに、ゲームや漫画など自分の好きなことは怒られようが怒鳴られようが、それでもモチベーションは消えなかったものです。

私が高級品の営業時代に結果が出せなかったのは「好きなことじゃなかった」からです。だからこそイマイチやる気も出ず、いくら時間をかけようと能率が悪く、結果が実を結ばなかったのです。

好きなことを仕事にするのは「副業」からで構わない

「そうは言っても〝好きなことを仕事にしろ″なんてもう無理だよ」

そう思う人が大半でしょう。何年間も何十年間も積み重ねたサラリーマン生活を捨てて「好きなことで生きていく」なんて余程の思い切りが必要です。人生の軌道修正はそんなに簡単なものではありません。

だからこそ私は「まずは副業で良いのではないか」と思っています。実際私もMBとしての事業の当初はサラリーマン時代に副業的に行なっていました。就業時間が終わった後や休日を活用して、自分の仕事を進めていき、なんとかギリギリ生活できるくらいにMBの事業の収入が生まれた時に独立を決意しました。最初からリスクを冒すことはありません。

「好きなことを仕事にする、とは言っても具体的に何をすれば良いのか」と疑問を持たれるでしょう。多くの人はインターネットを使った……ブログやYou Tubeなどを連想するでしょう。また、そうした事業を連想するとどうしても「大量に人を集めなければならない」「何か一芸に秀でていなければならない」と考えるかもしれません。

しかし実際はそこまでハードルは高くありません。

エンゲージメントさえ高ければアクセスは少なくても構わない

例えば私のジャンルである洋服を例に挙げれば、「副業的に月10万円程度を稼ぐ学生インスタグラマー」などザラにいます。彼らは大量にフォロワーを抱えているわけでもないし、かといって特別秀でておしゃれというわけでもありません。

「好きなこと」である自分のファッションをただひたすら毎日きれいに撮影しUPし、そこで自分のファンと言えるフォロワーを数百人集めます。ご存知だと思いますが、SNSで数百人のフォロワーなど比較的簡単に集められます。日々きちんと更新すればそれなりに実現できるでしょう。

そうして彼らは集めたフォロワーに対して「私物の古着を買いませんか?」「ユニクロの服をリメイクしたので誰か買いませんか?」と働きかけます。無料の通販サイトサービスである「STORES」だったり、オークションサイト「メルカリ」だったりを使って、ノーリスクで行います。

実は私も大学生の時に同じようなことをしていました。個人ブログを書いて、自分で洋服を簡単にリメイクしてヤフオクで販売していました。学生のバイトとしてはかなり割の良い収入だったように記憶しています。

何が言いたいのかというと「極端に人を集める必要などない」ということ。ネットで大量に人を集めて大量にセールスをするようなビジネスモデルはすっかり過去のものです。今は「数」よりも「エンゲージメント」が必要です。

なぜ大学生のインフルエンサーが数百人程度のフォロワーに高い購買率でモノを売れるのか。それはエンゲージメントが高いからです。セールスではなく自分の好きな洋服、自分の好きなコーディネートをひたすらUPしているからこそ、それに共感した人が集まってきて、少数であっても関心の強い「ファン」が構築されるわけです。そこにセールスをするわけですから、当然購買率は高くなり、少数であってもそれなりの売上が生まれるのです。

「風俗が好き」「寝るのが好き」……それでも仕事に成り得る

だからこそ肝心なのは「好きなことを仕事にする」ことです。好きなことを仕事にする、ありのままで仕事をするからこそ、モチベーションが消えずに黎明期を耐えることが出来ます。また、エンゲージメントの高い顧客を獲得できるのです。いくら「儲かるからやりましょう」と言われていても興味のないジャンルのブログを書き続けるのは苦行そのものです。好きじゃないことなので「ありきたり」の記事しか生み出せないでしょう……ところが毎日触れ続けていたいと思うような「好きなこと」であれば毎日更新と言われても、心が折れずに続けることができます。クリエイティブな発想も思いつくことが出来ます。

もちろんこれらの例は洋服だけではありません。風俗通いが趣味の人は、風俗の「良嬢」情報をメモで書き留めておきます。それをFC2ブログなどの有料ブログに乗せ、自分のメモを配信して収益を得ている人は最近多いようです。

写真が好きな人は撮影素材を有料配信し、音楽が好きな方はYou TuberなどにBGMを販売し、絵が好きな方はアイコン制作で小銭を稼ぎます。もっと極端な話「寝るのが好き」ということでさえ仕事になります。寝具のアフィリエイトをして稼いでいる人もいるのですから。

無論、財を成すほどの収益を狙うにはこれだけの発想では難しいでしょうが、月数万円~10万円程度の収益なら、時間外の副業と少しの工夫で比較的簡単に得ることができるのです。

なぜか日本人は「仕事だから我慢しなきゃ」「仕事だから嫌なことでもしょうがない」などと好きなことと仕事を分離させたがる傾向があります。「好きなことを仕事にしている」人は極めて稀でしょう。しかし冒頭で述べた通り「他人と異なる結果を出すには他人と異なる思考を持つ」必要があるのです。多くの人が「嫌いなことで仕事をしている」のだから、自分は「好きなことで仕事をする」……こうした異なる行動が異なる結果を生み出すのです。

「そうは言っても難しいだろう」
「そんなのは絵空事だ」

いくら論理的に解説しても、いくら実践して成果を出している当人がいても、どうしたって抵抗感が頭をよぎる人も多いはずです。しかしそうした疑問や抵抗を、本連載では丁寧に砕いていきましょう。
今回はまず「他人と違う結果を生むには、他人と違う行動をとらなければならない」、「好きなことは何よりもモチベーションが生まれる自分の武器となる」この2つを覚えていてください。

次回連載も是非お楽しみに。

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MB

エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラー他、漫画「服を着るならこんなふうに」、ライトノベル「魔王は服の着方がわからない」などの原作監修も含め、関連書籍は累計100万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、フリークスストア、アダムエロペ、ステュディオス、しまむら、紳士服のAOKIといった大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
公式サイトhttp://www.neqwsnet-japan.info/

Twitter https://twitter.com/MBKnowerMag

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