蔵元(くらもと)とは、地酒造りの醸造元である酒蔵を運営・所有している主を総称する言葉です。蔵元は、現在では酒造メーカーと言い換えることができます。
地酒の造り手である蔵元は、米、水、麹という原料を厳選し、品質の向上をめざし、地酒の製造工程から仕上がった新酒の品質管理に至るまで、 伝統の技を重んじながらも最先端技術を取り入れようとしています。
蔵元と酒蔵の違いは、現在ではあまりはっきりとした境界線はないようです。酒蔵は地酒を造る工場、蔵元はその工場を取りまとめるオーナー会社と考えると分かりやすいかもしれません。
また地酒は、同じ蔵元でも各銘柄によって原料やその製造工程も違う場合があり、酒蔵をそれぞれ分けている場合があります。生産ラインにあわせてそれぞれの工場が存在するというイメージです。
蔵元が厳選した原料によって、地酒の味わいは大きく変わります。また各蔵元が受け継いできた伝統の技は、地酒をさらに個性豊かなものに仕上げていきます。
地酒造りには麹菌が必要ですが、各酒蔵にはこの麹菌が住み着くといわれています。それによって銘柄ごとの独特の香りや風味が出せるようになりますが、これは蔵ぐせと言われています。
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