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ミソジニーを共通項にして集団になった男性が、ミソジニーを発露し合う事でより結束し、ミソジニーの発露がエスカレートして加害表明のチキンレースになっていくのと同じ構図だ。

この人達が自分達に集団としての名前を付け、連帯しフォローし合い、文字通り互いの発言をフォローし合う中で得たものは何だったのか、あの頃も、今も同じだと思う。差別発言をしても庇ってくれる仲良しの仲間が居るという安心感を得て、差別発言をするハードルが下がったのだ。

その頃、僕はBL愛好者の人達と交流があり、「異性愛をノーマルと言うのは差別だからやめて」という話を頻繁にしていた。そしたら「セクマイ当事者がBL愛好者に差別をやめろと言うのは『女性を狙った』言い掛かりだ」とも言われた。それを擁護した人達も「フェミニストの連帯」に参加している。

その時に罵倒や人格攻撃をしてきた人、それを擁護、または容認した人達の中に、今もフェミニストや反差別を名乗る人が居る。

僕も同じ頃、同性愛者を差別するな、という意味の発言をしたら「男性が誰かの差別発言を指摘、批判をする時に相手が女性の場合は『女性差別』だ」と言われ、多くのフェミニストを自称する人達に罵倒された。

女性の問題になると途端に愚かしくなる男性が多いと笑ってたが、トランスフォビアの一件で、女性の問題には鋭い人々がトランスのことになると急に変になっていくのを見てなかなか笑えないことなのだとわかった。

なんかそのときの光景がもっとひどくなって再演されてる感じがなあ。

たしかそのときのアカウント群のどれかがミサンドリーを煮詰めすぎて「オスでしかも障害者とか不良品だから殺処分したほうがいい」（大意）とかいってて、 自閉症者の私はそっ閉じして合掌した（してない）

私の友達が「差別はオールオアナッシングだ」とすごくわかりやすいことを言ってたんだけど。 ひとつでも例外（差別していい属性）を作るともういつ誰が踏まれてもおかしくない社会なんだよそれは。

今トランスが標的になってるけど、そのときは同性愛者が標的になってて、要するに自分が権勢をふるうことのできる相手ならなんでもいいと思ってやってるんでしょ。差別ってなんなのかもわかってないし。