検討結果を山野市長(左)に報告する髙山会長=8日午前10時15分、金沢市役所
金沢市公共レンタサイクル「まちのり」のあり方検討委員会の髙山純一会長(金大理工学域環境デザイン学類長)は8日、市役所で、2020年春から運用する次期「まちのり」の検討結果を山野之義市長に報告した。電動アシストと衛星利用測位システム(GPS)機能を全自転車に搭載し、駐輪場「ポート」を寺町、石引、卯辰山山麓で新設することも盛り込んだ。
GPSを搭載して観光客の動向に関するデータを集め、駐輪場配置の検討や観光施策に役立てる。駐輪場の場所を案内する機能も加えるとした。駐輪場は低コストで容易に設置、撤去ができる方式に改める。料金体系を見直し、運営事業者の採算性を高めるように提案した。
新たな「まちのり」について髙山会長は「利便性を高めることで、市民の利用も促したい」と述べた。山野市長は「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館が今夏に開館する寺町で駐輪場を整備すれば、利用拡大が見込める」と期待した。