東京六大学野球の明大のユニホームにイノシシマークが復活する。善波達也監督(56)が練習始めの7日に「ことしは亥(い)年、いいタイミングなので提案したい」と自身の現役時代に袖口につけていたイノシシマーク復活プランを披露した。今秋ドラフト候補で主将の151キロ右腕、森下暢仁投手(3年・大分商)は「そうなったら絶対に優勝しないといけない」と誓った。
リーグ最多の優勝15度の御大、故・島岡吉郎監督の干支(えと)が亥だったのにちなんで1957年秋から付けた伝統のマーク。野球部寮の玄関にもイノシシの木彫りなどが飾られている。御大の死後、ユニホームから外されていたが、復活を望む声も少なくなかった。14日の野球部OB会で承認されれば、今春リーグ戦からの復活となる。
チームはイノシシマークがあった1981年を最後に、春の大学野球選手権優勝から遠ざかり「春の日本一」が大目標。主将でエースの森下は「終盤も粘れるようにしてまだ1回もしたことがない完封をして優勝。そしてドラフト1位でプロへ行く」と気合を入れた。38年ぶりの日本一を決め、5月からの新元号最初の王者になる。 (小原栄二)