カナダの首都はトロントじゃない？間違われやすい首都オタワ

突然ですが、みなさんはカナダの首都はどこだと思いますか？

トロント、バンクーバーなどの答えが出るかと思いますが、答えはオタワです。しかしなぜ他の大都市を抑え、オタワが首都になったのでしょうか。

今回はそんなオタワがそもそもどのような都市なのか、さらにオタワがどのような経緯で首都になったかなどを紹介したいと思います。

首都オタワとは

オタワはカナダ東部、オンタリオ州に位置し、周辺にはトロントやモントリオールなどの大都市があります。都市圏の人口は約87万人であり、カナダ国内ではトロント、モントリオール、カルガリーに次いで4番目に人口の多い都市です。

オタワは寒さが厳しいことが有名で、冬季の平均気温は-10℃、寒波に襲われると-30℃まで気温が下がるので、渡航の際には防寒対策を念入りにする必要があります。

オタワの特徴

オタワにはシンボルや有名な観光スポットが何点も集まっています。すべてをご紹介はできませんが、中でも有名なスポットやお祭りを何点かご紹介してみたいと思います。

リドー運河

オタワとキングストンを結ぶ全長202kmにも及ぶ運河です。北米で最も古くから使用されている運河として知られており、現在も船の往来のために使われています。2007年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。

冬場は川全体が凍り、スケートリンクとしても活用されています。

カナダ国会議事堂

カナダ国会議事堂はネオゴシック様式の建物で、荘厳な景観を誇ります。高さ92mの平和の塔はオタワで最も高い展望台になっており、見学も可能です。

ノートルダム大聖堂

1885年に完成したノートルダム大聖堂では、シャトルブルーと呼ばれる青を基調としたステンドグラスがあります。

天井には星空を描いた装飾や、中央の黄金の祭壇などもあり、一度訪れてみる価値ありです。ミサの時間以外は自由に建物内を見学できます。

バイワードマーケット

バイワードマーケットは地元の人々が利用する市場です。新鮮な野菜、果物、花、クッキーやカップケーキなど、様々な物が売られています。

メープルシロップやお茶など、カナダらしい商品も多く並んでいるので、お土産の購入するにもぴったりの場所です。

首都が間違われやすい理由

トロントやモントリオールの方が有名

カナダ国内で最も人口が多い都市はトロントで、モントリール、バンクーバーが後に続きます。

またモントリオールやバンクーバーでは、過去にオリンピック・パラリンピックも開催されているため、そういった都市に比べるとどうしてもオタワは印象が薄くなってしまっているのが現状です。

オタワが首都になった経緯

ビクトリア女王の決断

オタワをカナダの首都においたのは、ビクトリア女王の決断による部分が大きいと言われています。

カナダは1763年にパリ条約が締結されて以降、長い間イギリス領として管理されてきましたが、ケベック州などの一部地域にはフランス系移民の自治下にあり、文化の違いから、イギリス系移民とフランス系移民の間で度々抗争が起こっていました。

その争いを止めるために動いたのがイギリスのビクトリア女王。

首都を当時イギリス領であったトロントと、フランス系移民が多く住むモントリオールの中間地点であるオタワに設置することで、カナダの平定を成し遂げました。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

オタワは街の規模こそ小さいですが、魅力の詰まったおすすめの都市です。これからトロントやモントリオールを訪れる予定のある方は、ぜひオタワへも足を運んでみてください。