ポスティングシステムで西武からマリナーズへ移籍した菊池雄星投手(27)が6日、メジャーでも年間通して先発ローテを守り抜くことを誓った。
現地での契約と入団会見を終え、この日、シアトルから成田空港に到着。その振る舞いから長旅の疲れも感じられなかった。破格の大型契約にくわえ、背番号18という好待遇。ただ、夢がかなった喜びにいつまでも浸るつもりはない。菊池は表情を引き締め、今季への目標を掲げた。
「これがゴールではなくスタート。うれしさと責任感、いろいろな思いがある。先発ローテを勝ち取った上で、1年間守り切りたい。常に高いパフォーマンスが出せるように」
既に12月からキャッチボールを開始。今後は高橋光ら西武の後輩とともに、9日から沖縄で自主トレを行い、2月のキャンプインに向かう。「昨年は1月に投げ始めて、途中でペースを上げざるを得なくて(5月の)故障につながった。今年は早めに仕上げたい、と考えている。徐々に上げていく形でやって、キャンプには全力で投げられる状態で入るようにしたい」。左肩の張りを感じて戦列を離れた昨季の二の舞いを避けようと、入念に準備を進めている。
マリナーズでのチームメートになるイチローについては「一緒の場にいるだけで吸収することが多い。トレーニング、考え方、全てを聞きたい」と目を輝かせた。(松田達也)