【プロ野球】日本ハム・輝星は出世部屋 入寮、ダルも大谷も使った404号室2019年1月7日 紙面から
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17)=金足農=が6日、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に入寮した。割り当てられた404号室は、かつてカブスのダルビッシュ、エンゼルスの大谷が使っていた“出世部屋”だ。隣室は、清宮とサポート態勢も万全。最高の環境で、北の大地から世界へ羽ばたいた先輩たちの系譜を継ぐ。 最低気温が零度と底冷えの一日となったが、そこは秋田出身の子。「雪がないだけで、暖かい感じがする」。新たな一歩を踏み出した高揚感が何よりも勝る。勇翔寮にはファン150人、テレビカメラ10台、報道陣50人が集結。そんな注目を一身に浴びた吉田は、キャリーケースを引きながら学生服姿で到着した。 そこで、初めて知ったという部屋番号は「404」。驚きとともにその期待と重みをかみしめた。かつて、大谷やダルビッシュが住んでいた伝説の出世部屋。「プレッシャーはあるけど、しっかりやれば出世できるというイメージはある。とにかくすごいと思って見ていた選手。自分も活躍できるように頑張りたい」。思わぬ“VIP待遇”に決意を新たにした。 さらに、すぐに行き来できる隣の403号室には1学年上の清宮。吉田は「高校野球とは違うのでいろいろ話を聞けたら。バッターのスキルとかタイミングの取り方とか違うと思うので」と声を弾ませ、その清宮も「答えられることがあれば何でも。お互いチームを支えていけるように頑張っていければ」とエールを送った。 初詣に訪れた実家近くの神社で引いたおみくじは末吉。それでも「争いごとは『勝つこと易し』と書いてあったので良かった」と笑顔をみせた。9日からは新人合同自主トレがスタート。「しっかり体はつくってきた。初日からしっかり動けるようにしたい。ここは野球に集中できる良い環境。野球を第一に考えてやれれば」。ダルビッシュや大谷がファンに見せた夢を、今度は吉田輝星が描き出す。 (土屋善文)
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