梅津、家族の絆　兄から餞別“金の豚”

　ドラフト２位の梅津晃大投手（２２）＝東洋大＝が自室で抱えたのは金色に輝く豚の置物。「リアルな音が鳴るんです」。胴体を押さえると鳴き声が出る仕組み。高価なものではない。各地のサービスエリアで売られている土産物だ。

　野球道具と生活用品のほかに持ち込んだのは、「お世話になった方にもらった」という本くらい。その中で金の豚はひときわ目を引く。「兄に持っていけと言われたので」。会社員の兄恵太さん（２６）からの餞別（せんべつ）だった。

　家族の絆を今まで以上に感じている。昨年１０月に脳出血で倒れた母・明美さん（５１）は仙台市内の病院に入院中。ただ、大みそかは外泊許可が下り、新年は家族で迎えることができた。