作者・けらえいこ さん
1962年 東京生まれ
射手座のAB
都立井草高校卒
早稲田大学第二文学部卒
高校、大学ともに漫研所属。
けらさんのことばから
- 自分の身の回りで起きた面白い出来事のほうが、 宇宙を舞台にしたSFや、切ない悲恋物より、ドラマチックな気がします。
子どもがお母さんに、学校で起きたことを 一所懸命報告しているような気分で描いてます。
(週刊新潮 1995.6.14号) - 家族って、私にとっては、「恥ずかしい」存在なんです。
(女性自身 1995.6.29号) - 実の母について
こんなふうに描いたら「お母さんがかわいそう」と周りの人から言われることもありますが、 当の本人は淡々としています。
あまり自分のこととは思っていないみたい。
(週刊文春 1996.6.13号) - 映画化を迎えて
連載の漫画は日常生活から逸脱しない範囲で描いています。
でも、1時間半の映画にする以上はそこからいったん離れて、 ふだん見られない「あたしンち」にしようということになりました。
私自身、両親や弟と一緒に暮らした時間って、 いま思うと短かったなあと感じるんです。
だから、日常生活の何でもないようなことが、とても愛らしく思えてくる。
「家族との時間はかけがえのないものなんだ」という思いで、 いつもこの漫画を描いてます。
(読売新聞 2003.12月) - 18年の連載を終えて
あたしンちは高校生のころの私の家族がモデルなので、スタート時は自然とみかんの目線で描いていたんです。
それが、連載が長く続くにつれ、 自分自身がお母さんの年齢(40代前半)になり、 そしてお父さんの年齢(40代後半)を超えんとするあたりで、 もうそろそろ卒業なのかな、と考えるようになりました。
コミックスは21巻まで続きますし、 できれば時間をかけて描き足してもいきたい。
読者の皆さんと、またどこかでお会いできればうれしいです。
(読売新聞 2012.3月)