朝ガタガタと大きな音がするので、寝床から飛び起きてみたらネズミがイタチに追いかけられていたことがあります。
弱肉強食の世界に暮らしているネズミにとってみれば、毎日無事に過ごすことすら大変なのかもしれません。また、そんなネズミが暗躍するのが冬の季節であるといいます。
ここでは、そんなネズミの習性についてご紹介してみたいと思います。
目次
ネズミと暖かい環境
温かい環境が大好きなネズミ
ネズミは身体が小さいために、温かい場所を好むという習性があります。とくに一般の住居に侵入してくるようなハツカネズミやクマネズミの場合、ドブネズミよりも随分と小さいので寒さに対する抵抗力が弱いのです。
一方、ハツカネズミは高い所には上らないので、床下で活動することがほとんどです。従って、天井裏をゴトゴトと駆け回るようなネズミは、クマネズミということになります。
しかも警戒心が強いので、夜中に居間や台所に出てきて食べ物をあさるのです。
南方出身のクマネズミ
クマネズミの原産地は、インドなどの南方方面であるといいます。おまけに、ジャングルのような地域に生息していたことから木登りが得意なのだそうです。
そうしたことから、寒くなってくると温かい住居やビルの中に侵入して、温かくなる3月以降には屋外に出ていくのだそうです。
もちろん、4月以降においても住居内でのクマネズミの被害は相次ぐことも多いのですが、それ以上に寒い季節になると被害が倍増するといわれています。
また、クマネズミ以外のハツカネズミやドブネズミによる被害もあるのですが、それ以上に環境適応能力の強いのがクマネズミです。
ネズミの被害は冬に増える。
寒さが苦手なネズミ
ネズミは冬の季節になると、天井裏を走り回ることがある!という人が多くいらっしゃいます。これは、ネズミが冬の季節にだけ活動するというワケではないのです。年中ネズミは活動しているのですが、冬の季節になると外が寒いので、寒さを凌ぐために住居に侵入してくるケースが多いのだそうです。
ネズミの繁殖が冬に多いのでは?と思っている人もいらっしゃるかもしれません。それについても、繁殖もしますが、それ以上に外から寒さを凌ぐため、多くのネズミが住居に侵入してくることから繁殖しているように見えるだけなのだそうです。
ネズミが住居に侵入してくる理由
ネズミが危険を冒してまでも、あえて人間の住居に侵入してくるのにはそれなりの理由があるのです。上述したような寒さを凌ぐために、より温度が安定している住居のほうが過ごしやすいからです。とくにネズミの場合、気温が10度以下になると動けなくなって冬眠してしまうのだそうです。
また、住居というのは、外よりも食べ物を見つけやすいという理由もあります。さらには、外敵の少ない住居でなら、より安全に繁殖活動もしやすいといった理由も挙げられます。そうしたことなどからも、まずはネズミが住居に侵入できないような工夫を施すことが先決であるといえるでしょうね。
ネズミにとって人の家やビルは快適
ビルに増えているクマネズミ
かつて、都市部のビルには、ドブネズミがほとんどの割合を占めていたのですが、近年ではドブネズミ以上に増えているのがクマネズミであるといわれています。とくにビルなどではネズミなどの害虫を防除するための法律が施行されていることから、ドブネズミの数が激減したといいます。
一方、クマネズミの場合、ドブネズミのように平面的な行動だけでなく、ビルにある配管をよじ登ることも可能です。おまけに、警戒心がネズミの中ではすこぶる強いことから、
毒を混ぜた食べ物をドブネズミのように無抵抗のまま口にすることもありません。そうしたクマネズミの習性などから、クマネズミだけがドンドンと増えているというのが現状のようです。
クマネズミと都市の関連については、こちらの記事に詳しく書いてあります。
スーパーラット
ネズミには毒などに対する抵抗力の強いネズミと弱いネズミとがいるそうです。そうなると毒に強いネズミは、当然生命力も強いので長く生き残ることになります。
そんな生命力の強いネズミ同士が繁殖を繰り返してきたことから、スーパーラットといった驚異的な生命力を持ったネズミが誕生する至ったといわれています。
ちなみにスーパーラットの種類はというと、環境適応能力の強いクマネズミになります。従って、ビルや一般の住居などでは、ネズミが簡単に侵入できないようにすることが先決です。
さらにはスーパーラット用の防除剤を使用するといった二重の対策が必要となってきます。
まとめ
ネズミの習性について全部ではありませんが、一部ご紹介してみました。ネズミ対策でまず行わないといけないのが、侵入経路を塞ぐことに尽きるでしょうね。