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【政治】

各党首 改憲語る 首相「骨太」議論に期待

 安倍晋三首相は六日放送のNHK番組で、一月下旬に召集予定の通常国会で、与野党の改憲論議が進むことにあらためて期待感を示した。「憲法は国の未来、理想を語るもの。日本をどういう国にするかという骨太の議論が国会で求められている。各党が考え方を持ち寄るべきだ」と語った。他党の党首からは、慎重な審議や、改憲の是非を問う国民投票法の改正を求める意見などが出た。 (木谷孝洋、柚木まり)

 首相は、九条改憲を含む四項目の自民党条文案について「一昨年の衆院選で掲げ、勝利を収めた」と強調。二〇二〇年に新憲法施行を目指す考えについて「気持ちは全く変わらないが、スケジュールありきではない」と話した。首相の出演分は四日に収録された。

◆公明、慎重姿勢を崩さず

 公明党の山口那津男代表は、五月一日の新天皇即位や十月の消費税増税を念頭に「重要行事がめじろ押しの中、国民の合意を成熟させる努力は容易でない」と、首相の考えに重ねて難色を示した。

◆立民、国民投票制度優先

 立憲民主党の枝野幸男代表は、与党が昨年の臨時国会で衆院憲法審査会を主要野党の合意なく開催したことを踏まえ「円満かつ建設的な議論をするという積み重ねでやってきたが、破壊された」と批判。「国民投票のテレビCMの全面規制を中心とした議論が最優先だ」と話した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表も「まず国民投票法の改正案の議論をしっかりやるべきだ」と指摘。共産党の志位和夫委員長は「憲法をないがしろにしてきた首相に憲法を変える資格はない。改憲にピリオドを打つ年にしたい」と強調した。

 日本維新の会の松井一郎代表は「各党が改憲案を持ち寄って真正面から議論すべきだ」と主張した。

 自由党の小沢一郎代表は、首相が目指す九条改憲について「国会で発議したいなら、やればいい。国民投票で賛成にはならない」と語った。希望の党の松沢成文代表は憲法審で党の改憲案を説明すると話し、社民党の又市征治党首は、国民の多くは改憲を求めていないと指摘した。 

 

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