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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]中山金杯 トップハンデのウインブライトが復活V

2019年1月6日 紙面から

外から追い込むウインブライト(中)=中山競馬場で

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 「第68回中山金杯」(GIII、芝2000メートル)は5日、中山競馬場で行われ、中団でレースを進めた3番人気のウインブライトが直線、外から鋭く伸びて重賞4勝目を挙げた。騎乗した松岡正海騎手(34)は2011年コスモファントム以来となる同レース2勝目、管理する畠山吉宏調教師(56)は、同レース初勝利。2着は7番人気のステイフーリッシュ、3着は9番人気のタニノフランケル。1番人気のマウントゴールドは12着に終わった。

◆中山重賞3勝目

 復活の勝利に、ゴール後松岡の左手が高々と上がる。トップハンデをものともせずウインブライトが中山巧者ぶりを見せつけた。

 先行勢が多く、ポジションはいつもより後ろの中団から。向正面でステイフーリッシュ、タイムフライヤーが一気に動くも、そこでひと呼吸置き脚をためた。3~4コーナー中間で動き出し、直線坂下から一完歩ずつ前との差を詰めると、過去2回重賞を勝った得意のコースで、3度目の先頭ゴールを決めた。

 昨夏は体調が整わず札幌記念を回避。ここ2戦は、その影響もあり体調面がいまひとつだったが、たたき3戦目にして「やっと戻ってきてくれた」と畠山師は復活Vに安堵(あんど)の表情。「GIには何度も壁にはね返されてきたが、前走(マイルCS)にしても悲観する内容じゃなかった。まずは段階を踏んで行きたい」と昨年も勝った中山記念をステップにGIを目指す考えだ。

 追い切りには必ずまたがり、手塩にかけて育ててきた愛馬の復活にコンビを組む松岡は「うれしいです」と破顔。家を出る時、妻の美帆さん(35)、長女心晴(こはる)さん(7つ)、次女渚さん(5つ)に「勝ってくるから」と宣言したそうで「勝てて良かったです」と声を弾ませた。

 コンビで今年目指すのは次の段階だ。「重賞を4つ勝ったので、今年はもう一つ上の位のレース(GI)を勝たせたい」と松岡。幸先の良いスタートにさらなる飛躍を誓った。 (中山競馬取材班)

木下ほうかと談笑する松岡(右)

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