矢板中央は2大会連続での4強入りはならなかった。前半に幸先良く先制しながら、前々回大会覇者の青森山田に逆転負けした。
DF後藤は敗れたものの晴れやかな表情だった。前半14分、右サイドでこぼれ球を拾うとゴール前のDF真島にピンポイントのクロスを上げて、待望の先制点をお膳立て。守備ではプロ入りする青森山田のMF檀崎を完璧に封じた。
「中学までは攻撃の選手だったけれど、高校の3年間で守備も学べた」と話す後藤は、全体練習後の自主練で毎日磨いたという1対1の守備を、高校最後の大舞台で披露した。
「仲間がいてみんなで乗り越えてきた。最後はオール3年でチームワークを発揮できた。いろんな経験になったと思う」
卒業後は順大へと進学する。さらなる研さんを積み、4年後に「プロにいけたら」と口にした。 (馬場康平)