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【芸能・社会】

きょう放送開始「いだてん」 嘉納治五郎役、役所広司インタビュー

2019年1月6日 紙面から

 きょう6日にスタートするNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜午後8時)で、俳優の役所広司(63)が嘉納治五郎を演じる。「花の乱」以来25年ぶりの大河出演で「『おっさん頑張ってるな』と思われれば一番いいかな」と静かに闘志を燃やしている。

 講道館柔道の創始者として知られる嘉納は、スポーツが世界平和に役立つとの思いから日本のオリンピック初出場実現へ奮闘する。歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)演じる主人公・金栗四三の恩師でもある。役所は「知らなかった。歴史上の(知られざる)頑張った日本人がたくさん出てくる。今までと違う大河のファンが増えるんじゃないか」と期待する。

 嘉納が説いた「精力善用」「自他共栄」について「俳優も自分ばかり良くてもいけない。作品が何かいいことに役に立っていけば」と思いを重ねる。しかし、現在の日本スポーツ界は先人の尊い志を踏みにじるような不祥事が続出。役所も「嘉納さんが生きていたら、ずいぶんお怒りになっただろうな」と苦笑い。ドラマで嘉納の生きざまを追いかけながら「リーダーというものが今後の日本のスポーツで大事になってくる。2020年の東京オリンピックは世界のお手本になってほしい」と切望した。

 撮影では日本が初出場した1912年の五輪会場、スウェーデンのストックホルムも訪問し「スタジアムは100年前と外観を変えていない。金栗さんの写真も飾ってある」と感慨深げ。勘九郎の印象については「昔の人みたい(笑)。マラソンランナーらしい体形に準備され、雰囲気は地方から出てきた人。すばらしい役作りをされている」と絶賛した。 (関龍市朗)

 

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