新年を迎え白鵬がスケールのでかい新たな目標を掲げた。初場所でけがからの再起をかける横綱白鵬(33)=宮城野=は5日、東京都内のホテルで昨年秋場所に達成した幕内通算1000勝などの祝賀会を開いた。
会場にはソフトバンクの王貞治球団会長、森喜朗元総理らそうそうたる面々が顔をそろえる中で、白鵬は「33歳から8回優勝した千代の富士関。私は1回。もう1つ、年6場所制になって千代の富士関は35歳5カ月で優勝(横綱として最年長)した。記録をモチベーションにやっていきたい」と2つの壮大な目標を口にした。
一緒に食事をしたりとかねてから親交のある王会長も、「本人からあと2つやることがあると力強い言葉があった。しばらく横綱の姿が見ることができる」とうれしそうに話した。
ずっと目標に掲げてきたのが「2020年の東京五輪まで現役」。それをクリアしないと、この目標は見えてこない。それだけに「来年、東京五輪がある。今年は勝負の年にしたいと思っています」と誓う白鵬。東京五輪組織委員会会長の森喜朗元総理は「何らかの役割を担ってほしいと思っております」と。この言葉も白鵬のモチベーションになるだろう。
この日は十両の炎鵬を相手に稽古。昨年10月に手術をした右膝、右足首は「痛みもない、違和感もない。相撲勘、感覚だけですね」と順調に回復している。「実は最後のパーティーだと思っていた」と話したが、まだ続きがあるようだ。 (岸本隆)