阪神の藤浪晋太郎投手(24)が5日、大阪府大東市の大阪桐蔭グラウンドで自主トレを公開した。「原点」での恒例の練習始めは、同校で同学年だったオリックス・沢田と走り込み、キャッチボールなど約3時間のメニューを消化した。
「競争は激しくなりますが5、6番手を争っているようじゃダメなので。キャンプ、オープン戦で、藤浪は全然入るな、と思われるように。年間を通してローテーションを守れるようにしたい」
オリックスから西、中日からガルシアが加入。先発枠を巡る競争激化が予想されるが、新年の誓いが自信を表す。
今オフは新たな取り組みとして、JRA騎手の武豊(49)が総合プロデューサーを務めるジムを拠点に自主トレーニング中。理学療法士と相談し、作成した練習項目は、体幹強化や肩、股関節、胸椎などの可動域を広げる動きを主に数十種類にも及ぶという。
過去の投球映像を見返していた時、10勝した入団1年目の投球フォームに目が留まった。「こういう動きができていたのに、最近はできていないなとか。実感もあった」。戻すのは可動域を中心とした体の動き。効果も実感しているという。「本当に勝負の年。結果を出すしかない。藤浪いいな、と思ってもらえるように」。キャンプ中の実戦から結果を求め、調整も早めを心掛ける。