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【プロ野球】

清宮、30発でV奪回 栗山監督がキーマンに指名

2019年1月6日 紙面から

色紙に「福」と書き、笑顔を見せる日本ハム・清宮=千葉県鎌ケ谷市で(久野功撮影)

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 プロ2年目を迎えた日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が5日、栗山英樹監督(57)から優勝のキーマンに指名された。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で始動した清宮について、栗山監督がV奪回のカギを握る「筆頭」と名指しした。

 「今季優勝するためには若い選手が出てこないといけない。その筆頭が清宮」。東京都内で行われた日本ハムグループの年頭式典。約500人の社員へのあいさつで、栗山監督はキーマンの名を公言した。

 さらに確信と大きな期待を込め、言葉を続けた。「幸太郎は今年間違いなく打つ。チームを優勝させろ、と言っておいた」。指揮官からのメッセージは、本人の胸にも刺さっていた。「優勝、日本一を達成したときに中心にいたい」。これが清宮の新年の誓いであり、実現させなければならない使命だ。

 栗山監督からは昨年12月に直接「30本塁打」指令が課せられたという。清宮は「そこ(30本)は目指すところではあります。今年はホームランをいっぱい打ちたい」と言葉に力を込めた。

 飛躍の2年目にすべく、今年に懸ける思いを漢字一文字に記した。「福」。「昨年の漢字が『災』だったので、災い転じて福となせば良いなと。福の多い1年に」。もうひとつ意味を込めた。「弟の福太郎が今年から高校野球に進む。頑張ってほしいということで」。今春、自らと同じ早実高野球部に入部する弟思いの一面もみせた。

 この日はランニングやノックで汗を流した。打撃練習は、昨秋キャンプで右手首を痛めたため封印している。今月中の再開を目指し、年末年始は走り込みを中心に追い込んだ。「しっかり体作りはできています」。今は昨年の対戦データを頭にたたき込みながらイメージを膨らませている。「ワクワクしている。昨年の経験をどう生かせるかすごく楽しみ」。30発という高いハードルを越えて「福」をもたらす。 (土屋善文)

 

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