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【ドラニュース】

大野雄、復活へ決意 開幕投手目指す

2019年1月6日 紙面から

大文字山の頂上付近で、京都の町並みを背景に右手を突き上げる大野雄=京都市左京区で(黒田淳一撮影)

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 中日・大野雄大投手(30)が5日、五山の送り火で有名な京都・大文字山(標高466メートル)での山道トレーニングを公開した。昨季は0勝に終わった左腕だが、あえて「開幕投手を目指す」と宣言。自らに重圧をかけ、復権への決意を示した。

 もう自分を小さく見せることはしない。「目指していかないといけないと思います」。大野雄が口にしたのは開幕投手への思い。京都外大西高2年だった2005年から、15年目となる大文字山でのトレーニング。足跡を刻んできた思い出の地での決意表明だ。

 昨季は新人時代以来の未勝利に終わった。要因はいくつかあるが、一番は心構えだった。「ローテで1年間投げることを目標に置いていた」。開幕ローテから外れると、最後まで狂った歯車は戻せなかった。

 それでも、再び口にすることで弱気の虫を追い出す。「昔から目標を高く持って、乗り越えてきたから今がある。去年0勝の身で言うのはおこがましいと思いますけど、もう一度、強い覚悟を思い出すために」

 過去2度、務めた開幕のマウンドは1勝1敗。「いい思い出も悪い思い出もある。達成感と怖さを知れたことはプラスだと思ってます」。さらに、今季開幕戦の舞台となる横浜スタジアムとは好相性だ。通算で10試合に登板し5勝1敗、防御率2・96。「球速が出やすくて気分が乗ります」

 今季の大役は与田監督が決めると明言している。承知しているが「監督が任せたいと思う結果を出すだけです」と見据える舞台は変わらない。春季キャンプでは3日目から紅白戦が予定され、大野雄も登板予定。「『投げられます』ではダメ。納得させるだけの結果を出さないといけない」

 直球の質の向上、新たな変化球の習得に加え、阿波野投手コーチらから指摘される“間”のつくり方も研究中。「こればかりは実戦の中で試していくしかないので」とキャンプでの登板を心待ちにする。

 

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