ハコニワ このページをアンテナに追加 RSSフィード

特選記事+関連ページ

「アルファ’s blog(仮」は2008年10月29日にブログ名を「ハコニワ」に改名しました。
ゲーム有害論史: ゲーム有害言説史 旧2002-2009
森昭雄の講演: 森昭雄世日クラブ講演
ゲーム有害論言及記事: 毎日新聞 子どもとゲーム NPO法人 子どもとメディアの「活動」実績
ゲーム有害論関連イベント予定表
2月20日15時~ コンテンツ文化研究会 2011年2月定例会
場所:東京都 新宿区柏木地域センター 第二会議室
Sleipnir ゲーム脳Q&A 
東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト
Twitterやってます。

2008/06/28(Sat) 資料提供

[]18 「原因がゲーム」の事件簿Add Star

事件を起こした「原因がゲーム」と(いうことになったものも含む)報道のされた事件を挙げてみました。

ヒース高校銃乱射事件(1997年2月1日)

アメリカケンタッキー州パドゥカのヒース高校礼拝堂マイケル・カーニール(高1)がハンドガンを発砲し、死者3人重傷5人が出た。一度もハンドガンを持ったことが無いのに、同じ位置に立ち続け、被害者からの距離も8メートルほどあり、それぞれ1発ずつ打ち込んだことから「ゲームで射撃技術を学んだ」とされている。

拳銃強盗未遂事件(1998年2月2日)

東京都江東区警察官少年(15歳)にバタフライナイフで襲われるが、犯人少年を取り押さえ現行犯逮捕。動機は「モデルガンエアガンが好きで本物がほしくなった」ため。東京家庭裁判所犯人少年を初等少年院送致を決定。処遇の根拠のひとつにテレビゲームの悪影響を指摘。

コロンバイン高校銃乱射事件(1999年4月20日)

コロラド州リトルトンのコロンバイン高校で銃乱射事件が発生。カフェテリアや図書室にいた生徒が被害者となり死者15人(自殺した犯人も含む)負傷23人となった。犯人エリックハリス(18歳)とディラン・クレボルト(17歳)はFPS(ガンシューティング)の『DOOM』や『モータルコンバット』で遊んでいた。『テレビゲーム教育論』では著者の友人のゲームデザイナーのノア・ファルステインが「コロンバイン高校の銃乱射事件の原因が『DOOM』というシューティングゲームだという主張には、この事件の犯人らが自宅のガレージパイプ爆弾を製造していたのに、その両親がまるで気づいていなかったという事実を無視している点に注意しなければならない」と指摘している。

このことに関連して調査データをひとつ。南カリフォルニア大学社会学者カレンスターンハイマーは「若者暴力テレビゲームのせいにする人々はそのほかの重要なことを見過ごしている」として、「ゲーム犯罪の温床になる」という説を否定した。理由として青少年犯罪新聞報道とFBIの統計を分析したところ、『DOOM』のような残虐なゲームが発売されてからの10年でアメリカ若者殺人罪での検挙率は77%減少していたため。

大分県一家殺人事件(2000年8月14日)

大分県旧野津町(現臼杵市)で犯人高校1年生が一家6人を殺害目的で犯行に及ぶ。大分家庭裁判所は「残虐なゲーム映画殺人の抵抗性を低くした」と指摘。

岩手県夫婦襲撃事件(2002年8月)

岩手県前沢町で15~16歳の少年4人が老夫婦を殺害しようとした(殺人未遂)。「片思い少女を救出する」という設定で犯行に及んだ。

アラバマ州銃発砲事件(2003年6月7日)

犯人のデビン・ムーア(18歳)車の窃盗容疑で逮捕警察署内で逮捕した警察官拳銃を奪い、警察官を3人殺害しパトカーで逃走。

テネシー州高速道路銃乱射事件(2003年6月25日)

事件内容は見出しどおり(死者1人重傷1人)。事件を起こしたウィリアムバックナー(16歳)とヨシュア・バックナー(14歳)は事件前に『グランド・セフト・オート?』(ロックスターゲームズ 日本販売:カプコン)に遊んでいた。事件によってが出た。

長崎男児誘拐殺人事件(2003年7月1日)

犯人(12歳)が幼児(4歳)に対して暴行を加えた上に近所の駐車場の屋上から投げ落とす。幼児は頭部を打って死亡。犯人少年の好きなゲームは『デビル・メイ・クライ2』(カプコン)『バイオハザード』など。犯人少年に異常性欲があり、過去に20件以上類似の事件を起こしており、事件の原因にゲームは全く関係ない。

石川金沢市強盗事件(2004年9月13日)

民家に盗みを目的で侵入し、この家の夫婦に見つかったため夫婦を殺害。死ぬ間際に掛けた110番通報により犯人少年(17歳)は逮捕金沢家庭裁判所は事件の背景に「不登校家庭内暴力などによる非社会人格障害が形成」「ホラー映画ネットでの残虐映像ゲームでの殺人による罪悪感の喪失」を挙げている。

大阪寝屋川教職殺人事件(2005年2月14日)

大阪府寝屋川市小学校卒業生である犯人(17歳)が侵入し、用意した包丁で切りかかる。事件によって死者1人重傷2人。犯人少年は「いじめられたときに担任が助けなかった」ために犯行に及んだ。精神鑑定アスペルガー症候群と診断された。

ネット上では山本弘斎藤環の発言からゲーム脳存在を否定していたが、多くのメディアテレビ局新聞社出版社)はゲーム脳事実としていたため「ゲームが原因」とし、森昭雄は各メディアに現れることとなった。しかし『週刊朝日』(3月4日号)のみ「17歳少年がおかしくなったのはゲームのせいじゃない!」という記事を掲載し、塾の講師の発言(「最近はあまりゲームはやってないんです。それよりも本が好きになって、芥川賞作家の本を読んでいます。海外ロック音楽も好きで、自分でもギターを買って弾き始めました」)を載せてゲームを原因に疑問を呈した。

JR福知山線脱線事故2005年4月25日)

ゲームが原因ではなかったが、翌日の夕刊フジで「運転手ゲーム脳か」という見出しが出た。記事には森昭雄が「重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力散漫な印象を受ける」「倫理的な行動がとれず、切れやすいというのはゲーム脳の特徴とよく似ているともいえる」など、原因究明はおろか、救出作業中にもかかわらず、いかにもゲームが原因だというコメントを寄せた(注意力散漫な人間がすべてゲーム脳なわけがない)。

東京板橋区管理人夫妻殺害事件(2005年6月20日)

犯人の夫妻の長男(15歳)は両親を刃物鉄アレイで殺害後、部屋は時限装置で爆発。原因は『グランド・セフト・オート?』で遊んでいたこと……ということになったのだが、後に犯行原因は親子関係の軋轢の線が濃厚となり、ゲーム関係なかった。

ダウソン校銃乱射事件(2006年9月13日)

カナダモントリオールダウソン校のカフェテリア犯人のキンベルギル(25歳)が銃を乱射し、2人が死亡(自殺した犯人を含む)し19人が重軽傷。犯人はコロンバイン高校銃乱射事件をモデルにした『スーパーコロンバイン殺戮』で遊んでいた。

この手の不謹慎ゲーム海外だけのことではなく、例を挙げれば日本でも1995年1月に起きた地下鉄サリン事件モデルにした『地下鉄サリンゲーム』がネット上で配布された。

茨城土浦通り魔連続殺傷事件(2008年3月24日)

犯人JR土浦駅の構内で包丁で走り抜けながら次々と周りの人を刺し、7人に重軽傷、1人が死亡した。 事件が起きた原因の中に「駅に配置した警察官が8人」「全員私服警察官犯人に対しての犯行抑止力にならない」「さらにその私服警察官トランシーバーを持たせていない」「犯人が自分から警察官を呼ばなければもっと被害が出ていた」など、茨城県警捜査体制に批判が集中した。しかし、産経新聞では福島章上智大学犯罪心理学教授)や森昭雄の発言を持ち出しゲームが原因だという内容の記事を掲載したり、26日の『とくダネ!』(フジテレビ)では「一部報道ではゲーム脳ではないか」という発言が流れた。なお、ゲームと事件の関係として「家にゲームがあった」「ゲームが好きだった」といった昔からゲームを事件と結び付ける事柄以外では、「人体の刺しやすい部分を狙わなかった」ことが挙げられている。

秋葉原通り魔殺人事件2008年6月8日)

正午ごろ秋葉原の駅前交差点に2tトラック突入。さらに運転手がナイフで通行人を切りつけ7人が死亡、10人がけがを負った。この事件で発売間近の『メタルギアソリッド4』のポスターCMなどの宣伝を一時自粛し、発売イベントも中止した。この事件の報道の一部ではダガーナイフゲームを強引に結び付けるような報道があった。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/tabiture/20080628/1214640439

2019年春「はてなダイアリー」終了に伴う「はてなブログ」への統合スケジュールのお知らせ