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2月20日15時~ コンテンツ文化研究会 2011年2月定例会
場所:東京都 新宿区柏木地域センター 第二会議室
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2008/06/28(Sat) 資料提供
■[ゲーム問題]18 「原因がゲーム」の事件簿
事件を起こした「原因がゲーム」と(いうことになったものも含む)報道のされた事件を挙げてみました。
ヒース高校銃乱射事件(1997年2月1日)
アメリカケンタッキー州パドゥカのヒース高校の礼拝堂でマイケル・カーニール(高1)がハンドガンを発砲し、死者3人重傷5人が出た。一度もハンドガンを持ったことが無いのに、同じ位置に立ち続け、被害者からの距離も8メートルほどあり、それぞれ1発ずつ打ち込んだことから「ゲームで射撃技術を学んだ」とされている。
拳銃強盗未遂事件(1998年2月2日)
東京都江東区で警察官が少年(15歳)にバタフライナイフで襲われるが、犯人の少年を取り押さえ現行犯逮捕。動機は「モデルガンやエアガンが好きで本物がほしくなった」ため。東京家庭裁判所は犯人の少年を初等少年院送致を決定。処遇の根拠のひとつにテレビゲームの悪影響を指摘。
コロンバイン高校銃乱射事件(1999年4月20日)
コロラド州リトルトンのコロンバイン高校で銃乱射事件が発生。カフェテリアや図書室にいた生徒が被害者となり死者15人(自殺した犯人も含む)負傷23人となった。犯人のエリック・ハリス(18歳)とディラン・クレボルト(17歳)はFPS(ガンシューティング)の『DOOM』や『モータルコンバット』で遊んでいた。『テレビゲーム教育論』では著者の友人のゲームデザイナーのノア・ファルステインが「コロンバイン高校の銃乱射事件の原因が『DOOM』というシューティングゲームだという主張には、この事件の犯人らが自宅のガレージでパイプ爆弾を製造していたのに、その両親がまるで気づいていなかったという事実を無視している点に注意しなければならない」と指摘している。
このことに関連して調査データをひとつ。南カリフォルニア大学の社会学者カレン・スターンハイマーは「若者の暴力をテレビゲームのせいにする人々はそのほかの重要なことを見過ごしている」として、「ゲームは犯罪の温床になる」という説を否定した。理由として青少年の犯罪の新聞報道とFBIの統計を分析したところ、『DOOM』のような残虐なゲームが発売されてからの10年でアメリカの若者の殺人罪での検挙率は77%減少していたため。
大分県一家殺人事件(2000年8月14日)
大分県旧野津町(現臼杵市)で犯人の高校1年生が一家6人を殺害目的で犯行に及ぶ。大分家庭裁判所は「残虐なゲームや映画が殺人の抵抗性を低くした」と指摘。
岩手県老夫婦襲撃事件(2002年8月)
岩手県前沢町で15~16歳の少年4人が老夫婦を殺害しようとした(殺人未遂)。「片思いの少女を救出する」という設定で犯行に及んだ。
アラバマ州銃発砲事件(2003年6月7日)
犯人のデビン・ムーア(18歳)車の窃盗容疑で逮捕。警察署内で逮捕した警察官の拳銃を奪い、警察官を3人殺害しパトカーで逃走。
事件内容は見出しどおり(死者1人重傷1人)。事件を起こしたウィリアム・バックナー(16歳)とヨシュア・バックナー(14歳)は事件前に『グランド・セフト・オート?』(ロックスター・ゲームズ 日本販売:カプコン)に遊んでいた。事件によってが出た。
長崎男児誘拐殺人事件(2003年7月1日)
犯人(12歳)が幼児(4歳)に対して暴行を加えた上に近所の駐車場の屋上から投げ落とす。幼児は頭部を打って死亡。犯人の少年の好きなゲームは『デビル・メイ・クライ2』(カプコン)『バイオハザード』など。犯人の少年に異常性欲があり、過去に20件以上類似の事件を起こしており、事件の原因にゲームは全く関係ない。
石川金沢市強盗事件(2004年9月13日)
民家に盗みを目的で侵入し、この家の夫婦に見つかったため夫婦を殺害。死ぬ間際に掛けた110番通報により犯人の少年(17歳)は逮捕。金沢家庭裁判所は事件の背景に「不登校・家庭内暴力などによる非社会性人格障害が形成」「ホラー映画・ネットでの残虐映像・ゲームでの殺人による罪悪感の喪失」を挙げている。
大阪寝屋川教職員殺人事件(2005年2月14日)
大阪府寝屋川市の小学校に卒業生である犯人(17歳)が侵入し、用意した包丁で切りかかる。事件によって死者1人重傷2人。犯人の少年は「いじめられたときに担任が助けなかった」ために犯行に及んだ。精神鑑定でアスペルガー症候群と診断された。
ネット上では山本弘・斎藤環の発言からゲーム脳の存在を否定していたが、多くのメディア(テレビ局・新聞社・出版社)はゲーム脳を事実としていたため「ゲームが原因」とし、森昭雄は各メディアに現れることとなった。しかし『週刊朝日』(3月4日号)のみ「17歳少年がおかしくなったのはゲームのせいじゃない!」という記事を掲載し、塾の講師の発言(「最近はあまりゲームはやってないんです。それよりも本が好きになって、芥川賞作家の本を読んでいます。海外のロック音楽も好きで、自分でもギターを買って弾き始めました」)を載せてゲームを原因に疑問を呈した。
JR福知山線脱線事故(2005年4月25日)
ゲームが原因ではなかったが、翌日の夕刊フジで「運転手ゲーム脳か」という見出しが出た。記事には森昭雄が「重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力散漫な印象を受ける」「倫理的な行動がとれず、切れやすいというのはゲーム脳の特徴とよく似ているともいえる」など、原因究明はおろか、救出作業中にもかかわらず、いかにもゲームが原因だというコメントを寄せた(注意力散漫な人間がすべてゲーム脳なわけがない)。
東京板橋区管理人夫妻殺害事件(2005年6月20日)
犯人の夫妻の長男(15歳)は両親を刃物や鉄アレイで殺害後、部屋は時限装置で爆発。原因は『グランド・セフト・オート?』で遊んでいたこと……ということになったのだが、後に犯行原因は親子関係の軋轢の線が濃厚となり、ゲームは関係なかった。
ダウソン校銃乱射事件(2006年9月13日)
カナダのモントリオールのダウソン校のカフェテリアで犯人のキンベル・ギル(25歳)が銃を乱射し、2人が死亡(自殺した犯人を含む)し19人が重軽傷。犯人はコロンバイン高校銃乱射事件をモデルにした『スーパーコロンバイン大殺戮』で遊んでいた。
この手の不謹慎系ゲームは海外だけのことではなく、例を挙げれば日本でも1995年1月に起きた地下鉄サリン事件をモデルにした『地下鉄サリンゲーム』がネット上で配布された。
茨城土浦通り魔連続殺傷事件(2008年3月24日)
犯人がJR土浦駅の構内で包丁で走り抜けながら次々と周りの人を刺し、7人に重軽傷、1人が死亡した。 事件が起きた原因の中に「駅に配置した警察官が8人」「全員私服警察官で犯人に対しての犯行抑止力にならない」「さらにその私服警察官にトランシーバーを持たせていない」「犯人が自分から警察官を呼ばなければもっと被害が出ていた」など、茨城県警の捜査体制に批判が集中した。しかし、産経新聞では福島章(上智大学犯罪心理学教授)や森昭雄の発言を持ち出しゲームが原因だという内容の記事を掲載したり、26日の『とくダネ!』(フジテレビ)では「一部報道ではゲーム脳ではないか」という発言が流れた。なお、ゲームと事件の関係として「家にゲームがあった」「ゲームが好きだった」といった昔からゲームを事件と結び付ける事柄以外では、「人体の刺しやすい部分を狙わなかった」ことが挙げられている。
秋葉原通り魔殺人事件(2008年6月8日)
正午ごろ秋葉原の駅前交差点に2tトラックが突入。さらに運転手がナイフで通行人を切りつけ7人が死亡、10人がけがを負った。この事件で発売間近の『メタルギアソリッド4』のポスター・CMなどの宣伝を一時自粛し、発売イベントも中止した。この事件の報道の一部ではダガーナイフとゲームを強引に結び付けるような報道があった。
- 187 https://www.google.co.jp/
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