【首都スポ】[駅伝]箱根駅伝 東海大、スピード武器に青学大5連覇阻止だ!2018年12月30日 紙面から
来年1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)。青学大の5連覇、そして2度目の3冠なるかが注目だが、もちろん他のライバル校も手をこまねいて見ているわけではない。全日本大学駅伝2位の東海大、前回の箱根往路優勝で総合2位の東洋大はもちろん、個の力では青学大の選手を上回る各校のエースも、ストップ・ザ・青学大の機会を虎視眈々(たんたん)とうかがう。 (川村庸介)
湘南の暴れん坊の名に懸けて、地元東海道を青学大の思うがままにさせるわけにはいかない。東海大は両角速監督(52)が「目標は優勝に置いてこの1年間取り組み、選手もその覚悟でトレーニングを積んできた」と決意を示せば、湊谷春紀主将(4年・秋田工)も「強さをキーワードに1年間取り組んできた。チーム全員で目標の優勝に向かって進んでいきたい」と悲願の初優勝へ力を込める。 5連覇、3冠阻止へ、最大の武器は局面では青学大を上回るスピードだ。5000メートルのエントリー選手上位10人の平均タイムは13分49秒87で、青学大を上回りトップ。その中心を担うのが黄金世代と呼ばれる関颯人(佐久長聖)、鬼塚翔太(大牟田)、館沢亨次(埼玉栄)ら3年生だ。 とりわけ目を見張るのが館沢だ。1500メートルでは日本選手権を連覇、アジア大会9位と抜群のスピード、実績を誇る。「20キロでもスピードを発揮できる。青学に勝つには誰かがリスクを負った攻めの走りをして、120%の力を出さないといけない。自分の持ち味でもある攻めの走りをしたい」と自覚をのぞかせる。
そして、スピードだけではないのが今季の東海大。ハーフマラソンの上位10人平均タイムも1時間2分45秒でトップ。指揮官は「ロードで結果を出せない反省から走り込み重視でやった成果がどう出るか」と手応えを口に。他ならぬ青学大の原監督も「ライバルは東海大」と名指しにする。持ち味のスピードに粘り強さを身に付け、打倒青学大に挑む。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。
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