新関脇の貴景勝は、4日も東京都台東区の千賀ノ浦部屋で貴源治、隆の勝らと13番の申し合いを行った。立ち合いから一気の出足で押し込むときもあれば、得意の左からのいなしなど、さまざまな状況を考慮した取り口を見せた。「本場所は一気に持っていけないんで、そういう稽古もしないと」と本場所を想定した稽古内容だった。
ただ、基本は一気の押し。「『でかい人にパワーで勝ったな、小さいのに』という相撲を目指してるから」という。初日の13日は刻々と迫ってくる。「いつもと違う1カ月くらいを過ごした。でも、それを言い訳にしたくない」と気合十分だった。 (岸本隆)