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【大リーグ】

マリナーズ入りの菊池が入団会見で流ちょうな英語披露 背番号は岩隈の18

2019年1月5日 紙面から

入団会見後、背番号18のユニホームを着てポーズをとる菊池=シアトルで(社英夫撮影)

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 【シアトル小林信行】西武からポスティングシステムを利用してマリナーズと4年契約で合意した菊池雄星投手(27)が3日、本拠地のTモバイル・パークで入団会見を行った。エースナンバー「18」のユニホーム姿を披露した左腕は自己紹介だけでなく、米メディアの質問にもほぼ英語で回答。新天地にかける意気込みを母国語以外の“自分の言葉”で表現し、米メディアの度肝を抜いた。

 15歳の時に描いた夢をついに実現させた。冒頭の自己紹介、英語で「ここにいることをとてもうれしく思います。今日は僕の家族にとっても特別な日になりました」。瑠美夫人と両親が見守る中、チームカラーをあしらったネクタイを締め、ひな壇に座る菊池が極上の笑顔を見せた。

 新天地にかける意気込みは“自分の言葉”で表現。会見では13問中12問、米メディアから受けた質問に対して英語で回答した。「このチームが一番、僕を必要としていると感じました。相性の良さを感じました」。一生懸命に何かを伝えようとする姿が聞く者の心をわしづかみにした。

 背番号は日本でエースナンバーとされる「18」。昨季まで岩隈がつけていた番号で「たくさんの偉大な選手がつけてきた番号をいつか背負いたいなと思っていた」と相好を崩した。

 さらにチームメートとなるイチローについては、小学生だった00年に岩手県営野球場で背番号「51」のプレーを見た経験を明かし「一緒にプレーさせていただくのが楽しみで仕方ないです。僕の一生の財産になると思う」。会見後には球場内で対面も果たした。

 マ軍は今季開幕戦を日本で迎える。会見に同席したサービス監督は「彼は東京のマウンドを争うことになる」と、早くも菊池を開幕投手の候補に挙げた。

 米国での愛称は氏名のイニシャルでもある「YK」に決定。「こっちに来ることが目標ではなく、結果を出すことが目標というのが前提として必ず自分の胸にある」。日本球界NO・1左腕が新たな“夢”に向かって走り始めた。

◆雄星☆一問一答

 -マ軍を選んだ理由

 「I feel this team needed me the most. I feel a chemistry between us(このチームが一番自分を必要としてくれたと感じました。相性の良さを感じました)」

 -ここまでどんな準備をしてきたか

 「I had a dream to play for MLB since I was 15 years old. I have studied English little by little since then. And I’ve already thrown new baseball(メジャーでプレーするのは15歳の時からの夢でした。そのために少しずつ英語を勉強してきましたし、すでにメジャーのボールも投げています)」

 -日本開幕戦で登板する可能性がある

 「I hope that. It is not my place to say(そう願っていますが、僕は言える立場ではない)」

 -エンゼルスの大谷について

 「I think he has a big talent. And I’m looking forward to challenging him many times(彼はすごい才能をもっていると思う。彼とたくさん対戦できることを楽しみにしている)」

 -打席に立ちたいですか?

 「Focus on my pitching(投球に専念したい)」

 ※会見場の爆笑を誘う

 

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