デジタル補聴器は、入ってきた音を周波数帯域ごとに分けて認識し、個別に音声処理を行う最新の機器です。聴力に合わせて音質を調整することができます。補聴器には、耳穴に装用するタイプや耳にかけるタイプなど形の違いと、内蔵する機械(回路)の種類があります。世界各地のメーカーは高度な技術力で年々ハイグレードな機種を開発しています。 |
■耳穴式 | 耳介効果を最大限利用でき、装用時の違和感が少ないタイプです。軽度~高度難聴に対応し、年々普及率が高まってきています。 |
カラーバリエーションも豊富 | |
■耳かけ式 | 既製品の中では種類が多く、軽度~重度難聴まで広く装用できます。密閉感・オクルージョンが少ないタイプです。また防水・防塵機能が付いたものもあります。 |
水や湿気、ホコリにより強い補聴器 防水・防塵の国際保護等級IP68取得 高温多湿で厳しい夏の日本で使用テストを繰り返し、防水・防塵の国際保護等級IP68を取得した補聴器です。汗・水・湿気はもちろん水没しても水が入らない完全密閉構造。砂やホコリにも強くこわれにくいのであらゆるシーンで快適な聞こえをサポートします。 | |
■RICタイプ | 耳を密閉しない新しいタイプの耳かけ形。音がこもらず、ご自分の声の違和感を軽減します。チューブが細く、装用時に目立ちにくいのも特長です。 |
■ポケット式 | |
手元で操作できるため、使いやすいタイプです。 | |
■FMシステム ■ブルートゥース | 遠くにいる相手の声やTVや音楽の音声を電波によってどこでも快適な聞き取りを実現する補聴援助システムです。対応範囲や使用法により、選ぶことができます。 |
会議や講演会など騒がしい場所でも | |
補聴器に内蔵される機種(回路)によって機能の違いがあります。補聴器のグレードによる機能や価格の違いをおおまかに示すと次のようになります。また、代表的な機種も示しました。
レベル | 機 能 | チャンネル数 | 価格帯 | 詳細 |
プレミアムクラス | 最高級補聴器 | 40万~ 45万円 | ||
ハイグレード | 10~20チャンネル | 20万~ 30万円 | ||
スタンダード | 10チャンネル未満 | 10万~ 20万円 |
デジタル補聴器は、入ってきた音を周波数帯域ごとに分けて音声処理を行います。この分けた周波数帯域の数を「チャンネル」や「バンド」といい、それらの数が多いほど細かな音声処理が可能となり、一人一人の聴力に合わせたより細かな調整ができます。また、数の違いが価格の差となってあらわれるので、補聴器選びのポイントの一つになります。
機 能 | 内 容 | |
■Ch(チャンネル) | 低音から高音までの音域を、分解できる数。数が多くなる程、雑音を抑える力も強くなり、より細かな調整が可能。 | |
■自動音量 | 大きい音は小さく、小さい音は大きく音量を自動コントロールします。 | |
■衝撃吸収機能 | 瞬間的な不快な音(食器がぶつかる音や新聞をめくる音など)を瞬時に抑える。 | |
■騒音抑制 | 会話は大きく、会話以外の騒音などは抑えて聞きやすくします。 | |
指 向 性 | ■無指向性 | 360度の音を大きくします。 |
■適応型指向性 | 会話と雑音の変化に応じ、無指向性になったり指向性になったりします。 | |
■固定型指向性 | 常に前方向の音を大きくし、後方を小さくします。 | |
■自動指向性 | 指向性を自動でコントロールします。 | |
■逆位相ハウリング抑制 | ハウリングの周波数帯と逆の周波数帯をぶつけ、煩わしいピーピー音を消します。 | |
■ハウリング認識機能 | 補聴器から漏れている音と自然音を区別する機能。 | |
■防水・防塵機能 | 水やホコリに強い機能。 | |
■メモリー機能 | 聴取環境に応じたフィッティングを記憶させ、ボタンやリモコンで切り替えることができる(音楽・電話など)。 | |
■リモコン | 補聴器の音量や上記のメモリーを、リモコンで調整できる。 | |
■Tコイル | 電話のスピーカーから発生する電磁波を音声に変換する機能です。 | |
■データーログ | 音量や騒音環境を記録し、補聴器の調整に役立ちます。 | |
■FM対応 | 付属品を付けることによってFMシステムがご利用できます。 |
補聴器舘では世界のメーカーから約600種の機種を取り扱っています。カウンセリングをもとに、一人一人に合ったものを自信を持って提案いたします。各メーカーの機種の詳細はそれぞれのホームページでご覧ください。
ワイデックス[デンマーク] | シーメンス[ドイツ] | ベルトーン[アメリカ] (ニュージャパンヒヤリングクリエイト(株)) |
ユニトロン[カナダ] (ニュージャパンヒヤリングクリエイト(株)) | フォナック[スイス] | パナソニック[日本] |
GNリサウンド[デンマーク] |