2019年シーズンは鬼と化す-。日本ハムの栗山英樹監督(57)が3日、V奪回を目指す今季は現段階でのレギュラー白紙を宣言した。超ハイレベルな競争で最高のチームをつくる。
中田、近藤、西川、大田、清宮、そして新加入の王柏融(ワン・ボーロン)も関係ない。「決まっているのは元気だったらセットアッパーの宮西のところだけ。野手は何も決まっていない」。今季の構想を問われた指揮官はキッパリと語った。
すべては2016年以来となる日本一奪取のため。外野3枠だけでも近藤、西川、大田、清宮、王らすでに定員オーバーしている状況だ。「みんな必死になって野球をやる方が良い。壊す。誰も保証はない」。開幕までサバイバルを勝ち抜いた者のみがレギュラー。さらに指揮官はこう続けた。「最後はどっかしら命懸けというか、魂みたいなものが大きいと思っている。そこを大事にしたい」
これまではさわやかで温厚なイメージの栗山監督だが、自身のキャラ変更も辞さない構えだ。「今年はわがままな感じでガンガンいく。選手のためになるというのはどういうことか考えた。選手のためなら厳しいこともやらないと…。こんな怖い監督いないってくらいになる」。鬼の栗山が北の大地から旋風を巻き起こす。 (土屋善文)