~???~
ピピピピピピ!
「う~ん…朝か…ん?このアラームって…ヤッベェ遅刻だ!急がねぇと!」
彼の名は龍谷蒼(りゅうこく あおい)こんな名前ではあるが男だ。現在の時刻は8時。彼の学校が始まる時間は8時30分。そして、彼の家から学校まで四十分…到底間に合わないだろう…普通ならば
「起こせよ黒いの!」
【我が起こしても意味があるまい…汝がしっかりとアラームを設定しなかったのが悪い】
蒼が机に置いてあったカードに怒鳴るとカードから落ち着いた声で蒼を諌める声が響く
「って、そんな話をしてる場合じゃ無かった…仕方ねぇ、あれで行くぞ黒いの!」
【…バカ者が】
≪サモン!ドラグーンバイク!≫
彼があるアイテムにカードを一枚通すと目の前に小型の黒い龍が現れてバイクに代わる
「よっしゃ!行くぜ!」
【バカ者…姫に怒られても知らんぞ?】
「それよりも先ずは学校に行かねぇと!」
蒼はバイクを全力でふかせ、学校に向かう…なんとか間に合ったらしい。
「あっぶねぇ…」
「なにが危ないですか!」
「うぉわぁ!?なんだよビックリするじゃねぇか…」
蒼に突然怒鳴ったこの少女は彼が通う学校の生徒会長であり、蒼とある秘密を隠している同士のようなものでもあった。
「なんでドラグーンで来てるんですか!?バカなんですか!?」
「んな訳ねぇだろ!誰がバカだ!」
「【貴方です!(お前だ)】」
「二人してひでぇ!」
そうそう、彼女の名前を教えていなかったか…彼女は柊木姫華(ひいらぎ ひめか)と言う少女で先ほどから聞こえる謎の声の名は黒龍帝ドラゴニルと言うらしい…真偽は不明だが。ドラゴニルを蒼は黒いのと呼び姫華はニルさんと呼ぶ。
【あら、私を忘れないで欲しいわね】
「あっ、ニルヴァーナ!ごめん!」
【気にしなくていいわ】
【ふん、白いのか】
「おっ、白いのじゃねぇか!おはよう!」
【ええ、おはようドラゴ、蒼…あと、時間は大丈夫なの?】
「「へ?あっ!?」」
新たに聞こえた声は姫華が持つカードから響き、美しく良く通る声は白龍帝ニルヴァーナと言うらしい…こちらも真偽は不明だが。彼女のことを蒼とドラゴニルは白いの姫華はニルヴァーナと呼んでいる。逆にニルヴァーナはドラゴニルをドラゴ、蒼は蒼とよび姫華のことは姫と呼んでいる。
「急ぐぞ姫華!」
「ええ、急ぎましょう!全力で全速力で!」
【ふん…なんと言うか…】
【はぁ…なんと言うか】
【【閉まらんな(閉まらないわね)】】
二人?二体?の呆れたような声を聞きながら
とりあえずプロローグは終わりです