日本ハムの栗山英樹監督(57)がドラフト1位・吉田輝星投手(17)の育成方針について映画「アナと雪の女王」の「レリゴー」よろしく、まずは「ありのまま」で大型右腕に勝負してもらうことを明かした。
「ありの~ままで~♪」。思わず栗山監督も笑顔で口ずさんだ。今年のゴールデンルーキー・吉田をどう育てるか-。そのヒントはアナ雪のテーマ曲「Let it Go」のサビに隠されていた。
「ありのままで♪。音楽かかる感じ。浮かんだよね。もちろんどの選手もそう。能力があって力があるからプロに入った。まずはそのままで勝負してほしい」
新人合同自主トレから吉田が注目を集めることは必至。マスコミ、評論家、ファンを含めその育成には注目が集まる。投球フォームに注文を付ける声も出てくるかもしれない。あらゆる状況を想定する中で栗山監督にはひとつの指針がある。
「足りないところがあれば、自分で気づいて変えれば良い。人に変えさせられてはダメだ」。昨年、清宮が不振に陥ったときもあえて見守った。長くプロで活躍するためには自ら考え、解決していく力が必要だからだ。そのためには外野の声に惑わされない環境をつくる。これこそが栗山流の選手が育つ秘訣(ひけつ)でもある。 (土屋善文)