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【芸能・社会】

平成ラスト紅白 サブちゃんだ!サザンだ!夢共演

2019年1月1日 紙面から

「まつり」を熱唱する北島三郎(いずれも稲岡悟撮影)

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 「第69回NHK紅白歌合戦」が31日夜、東京・渋谷のNHKホールで行われた。平成最後の紅白に、豪華出演者に加え、特別出場枠で北島三郎(82)やサザンオールスターズら“大物”のほか刀剣男士ら話題のユニットが出場。対戦は、白組が勝利した。

◆北島三郎 出場50回の伝説

 平成最後の紅白に“伝説”がよみがえった。特別企画枠で5年ぶりに紅白に出演した北島は、後半の午後10時過ぎに登場。紅白の定番だった「まつり」を出場者たちとともに熱唱した。

 1963年の初出場から2013年の卒業まで、出場50回。史上最多出場記録は現在も塗り替えられていない。ひのき舞台に帰って来たミスター紅白は、カブトをイメージした大セットに乗って登場。出場者や会場の観客は歓喜で躍り上がった。花吹雪が舞う中での北島の熱唱を、桑田佳祐(62)や嵐らも大うちわを仰ぎながら盛り上げた。

 「まつり」は紅白で7回目の歌唱になった。「被災者のみなさんに歌で少しでも元気になってもらえれば、頑張れば来年はきっと良くなると思ってもらえれば」との思いから選んだ曲だった。「これが日本の祭りだよ」のおなじみのフレーズは「これが平成の祭りだよ」に代えて歌う粋な計らいもした。

 最後まで力強く歌い上げた北島は「出演者のみなさん、テレビをご覧のみなさん、ありがとうございました!」と万感の思いを込めてあいさつした。

◆サブちゃん、今何時? 桑田盛り上げ

 サザンの桑田は1983年以来35年ぶりにNHKホールからの生出演で、Superflyや北島三郎などの出演時にも登場。会場の声援にも「ありがとうございます。サザンです」と応えるなど随所で紅白を盛り上げた。

 桑田はサザンのメンバーとSuperflyの「Gifts」の曲紹介前に登場。中学時代からファンという内村が「感無量でございます」と感激する横で、櫻井がサザンやSuperflyも出演した18年夏の野外ロックフェス映像を紹介。サザンの前に出演したSuperflyの歌唱をステージ横で聴いていたという桑田は「歌が上手でステキで」と絶賛。

 サザンは、大トリの嵐の後に満を持して登場。「希望の轍」とデビュー曲「勝手にシンドバッド」を披露。「勝手に-」では、サンバダンサーが登場して、会場は出演者も観客も大盛り上がり。

 「今何時?」の場面では、桑田がサブちゃんにマイクを向け、終盤にはユーミンが桑田と腰を振りながら「ラララ」の合唱に加わり、まさしく胸騒ぎの腰つきで夢の共演が実現した。

「Miracle」を熱唱するYOSHIKI feat.サラ・ブライトマン

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◆YOSHIKI紅と白で200点

 紅白史上初めて紅組と白組両方に名を連ね、自分自身と対決したYOSHIKI(年齢非公表)は、まず白組としてラルク アン シエルのHYDE(同)とともにステージへ。HYDEは69回目の紅白にちなんで「(語呂合わせで)“ロック”じゃないですか。そのときYOSHIKIさんと一緒にできるなんて最高じゃないですか!」と喜びを語った。

 2人のコラボ曲「Red Swan」を披露。YOSHIKIはキーボードで伴奏を弾いた後、すぐにドラム演奏に転換。上半身裸になってパフォーマンスを終えると、真っ赤なジャケットを着用してピアノへ。すると、その後方から紅組で27年ぶりに出演する英歌手サラ・ブライトマン(58)がピアノと同じ高さまでせり上がって登場。YOSHIKIの演奏に合わせてコラボ曲「Miracle」をパワフルに歌った。

 “闘い”を終えたYOSHIKIは「どちらが勝っても勝ちだし、負けても負け。勝敗はつけがたいですがね。点数? (白が)100点、(赤も)100点で200点!!」

◆三山ひろし けん玉でギネス 

 三山ひろし(38)は「いごっそ魂~けん玉世界記録への道、再び~」でギネス世界記録に再挑戦し、見事に大成功させた。得意のけん玉で「大皿」と呼ばれる技を、124人連続で成功させれば世界記録更新、という挑戦。初挑戦の一昨年の紅白では14人目であえなく失敗した。

 今回は、三山の歌唱に合わせて、123人の協力者たちが次々と大皿を成功させていった。ラスト三山自ら挑戦。成功で締めくくった。大歓声の中、三山は左手を高く振り上げてガッツポーズ。協力者とともに「エイ! エイ! オー!」と勝ちどきを挙げて、世界記録達成を喜んだ。

◆米津玄師が初生歌 徳島から中継で出演

 大注目を浴びる27歳のシンガー・ソングライター米津玄師(よねづ・けんし)は、故郷・徳島の大塚国際美術館からの生中継で初出場し、代表曲「Lemon」を歌った。生歌をテレビで届けるのは初となる。

 当初は出演に難色を示していたが、17年12月に祖父が他界。その祖父が生きていた徳島からの生中継をNHKサイドから粘り強く打診され12月26日に出場を正式に発表した。キャンドルグラスが無数に置かれた荘厳な雰囲気の中、宗教画をバックに熱唱。世界的ダンサー、菅原小春(26)の舞いも花を添えた。「この場を用意してくれた全ての皆さんに感謝の気持ちを述べたいと思います」と語ると、総合司会の内村が「米津さんがしゃべってる!! すごい!!」と大興奮していた。

◆三代目JSB トップバッター飾った!

 三代目JSBは、2018年を締めくくる紅白のステージでトップバッターを飾った。総合司会の内村光良(54)が曲紹介の際、「1曲目から踊っちゃってください!」と視聴者に呼び掛けると、「ランニングマン」と呼ばれるサビ部分の振り付けがブームを巻き起こした「R.Y.U.S.E.I.」を息ぴったりに披露。内村と一緒に白組司会の嵐・櫻井翔(36)と紅組司会の広瀬すず(20)も一緒になって矢を弾くようなポーズとともに軽快なステップを踏んだ。

◆いきものがかり 活動再開初ステージ

「じょいふる」を熱唱するいきものがかり(前列)=東京都渋谷区のNHKホールで

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 水野良樹(36)、吉岡聖恵(34)、山下穂尊(36)の男女3人組「いきものがかり」は紅組の後半トップバッターで登場。活動再開後初となるステージで代表曲「じょいふる」を元気いっぱいに熱唱。ネット上にも「お帰り」などとファンの喜びの声があふれた。

 2017年1月に「放牧宣言」と称してグループでの活動休止を発表。18年11月に「集牧宣言」と題して活動再開を発表した。

 2年ぶり10回目となった今回の紅白では冒頭に過去の紅白出場映像や“放牧中”の3人の映像も紹介。その後“集牧です!”というかけ声の後、ステージ中央に登場した吉岡は「皆さん、どうもこんばんは。お久しぶりです。いきものがかりです。みんなで一緒に盛り上がって!」と笑顔であいさつ。歌唱後「久しぶりに3人で会って。本当に華やかなステージでうれしく思いますね」と息を弾ませた。

 メンバーの母校である神奈川県立海老名高校や厚木高校の生徒たちとの共演も実現。水野らは公式ツイッターで出演直前に「平成最後の紅白歌合戦!! 皆さん盛り上がる準備はOKですか?」と呼びかけ、日本全国から集まったダンス映像も流れる中、会場も黄色いタオルを振り回して一緒に盛り上がった。

◆指原ラスト紅白 いつか司会で…

「恋するフォーチュンクッキー」を歌ったAKB48ら。中央は指原莉乃

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 今春の卒業を発表しているHKT48の指原莉乃(26)がAKBメンバーとして最後の紅白歌合戦を代表曲「恋するフォーチュンクッキー」のセンターで締めた。「卒業は4月なんですけど。きょう紅白楽しみたいと思います」。タイ・バンコクが拠点の姉妹グループ・BNK48とのコラボも成功させた。

 本番ではさすがの勝負強さをみせた。リハーサルで「めちゃくちゃ練習しましたけど、難しくて今日も声が裏返っちゃいました」というソロパートのタイ語の歌詞も難なくクリアした。司会の内村も牛の格好で踊りに参加して「指原放牧がんばれ」の看板を掲げた。指原は卒業後は歌手活動をしないことを明言。司会での紅白復帰については「いつか品のあるMCになってから、そういう願望を語りたい。今は下品すぎるので、夢のまた夢です」と話している。

◆乃木坂卒業の西野 両親からエール

歌い終え、ポーズを決める乃木坂46。前列中央は西野七瀬

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 「乃木坂46」の西野七瀬(24)は、紅白の舞台を最後にグループを卒業した。パフォーマンス前には、司会の広瀬すずが、西野の両親からのメッセージを代読。父からは「これからも自分の行きたい道をしっかり歩んでいってください」。母からは「最後の紅白、悔いなくステージに立ってください」とのエールだった。

 センターポジションで「帰り道は遠回りしたくなる」の歌唱を終えると「楽しかったです。幸せな気持ちで年を越せるし、卒業できます」と晴れ晴れとした表情で語った。

◆初紅白あいみょん 夢舞台 笑顔咲く

「マリーゴールド」を熱唱するあいみょん

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 初出場のシンガー・ソングライターのあいみょん(23)がヒット曲「マリーゴールド」を熱唱した。司会の広瀬すず(20)は「大好きです。楽しみにしています」と声を掛け、乃木坂46の白石麻衣(26)も「独特な歌詞の世界観が好きです」とエールを送った。

 「小さいころから見ていたので、まさか自分が将来出るとは思ってもみなかった。幻のような感覚。ばあちゃんはもともと歌手になるのが夢だったので、夢をかなえてくれてありがとうって(言われた)」という初舞台に真っ赤な衣装で登場。家族への感謝の気持ちも込めて歌いきると「(ステージの雰囲気が)熱かったです。楽しかったです」と笑顔で話した。

◆内村&すずが朝ドラで再び

 内村&すずが再タッグを組む。総合司会を務めた内村光良が広瀬すずが主演する2019年度前期の連続テレビ小説「なつぞら」の語りに決定した。紅白の番組中に2人が明かした。内村は「ずっと見続けていた『朝ドラ』からまさかの“語り”の依頼が! これは大仕事です」とコメント。

 

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